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異世界転生、授かったスキル〘毎日ガチャ〙って…  作者: 小桃
第三章 ティアード学園編
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第79話 不穏分子

「休暇なのに何でスピカ市なんだよ…」

「だなぁ、可愛い子ちゃんってこんなど田舎者だったのかよ…」


 レオーネ王家直轄組織【刻】の双子はスピカ市へ来ていた。バリオス伯爵からの情報で、息子が皇子や皇女と一緒にセレンの故郷で休暇を過ごすと聞いたから。調査対象が一緒に居るという幸運に喜んでいたが、辺鄙な田舎だった為に思うような調査が厳しいと理解した。

 

 田舎独特のコミュニティは、余所者が執拗に聞き込み等をしてると噂になってしまう、学生が長期間で滞在するのに相応しい場所でも無いので、長くても2週間前が良いところだろう。今回はセレンの家の周辺と、どんな感じでスピカ市で過ごすのか等を軽く調べてから、帝都へ戻ってバリオス伯爵と王国へ報告をする事にしたのだ。


「明日は皇子達の宿泊先と可愛い子ちゃんの実家を突き止めるんだな?」

「あぁ、双子は目立つから別行動な。」

「OK、じゃあ寝るわ!長旅で疲れた…」


 翌日、双子は別行動で宿泊先と実家を探す為に動いた。田舎だがダンジョンがある為にハンターは多い、その為に宿の数は結構あったのだが、皇子がボロ宿には泊まる事は無いと判断して、高級な宿から調べ始めた。

 調査は難航する。宿泊客の情報を聞き出すには、賄賂で簡単に教えてくれる者が必要不可欠だが、高級な宿はガードか固いのだった…


 実家の調査はセレンの学友と言えば、直ぐに判るのだろうがそれをすると身バレするので出来ない。田舎のコミュニティは狭いので、本人へ学友が家の事を聞いていた等すぐに伝わってしまうから…


 結局、地道に宿の出入りをチェックして皇子達の宿泊先を調べる事になった。初日は全く成果が無かったが、2日目の夜になって遂に皇子達を見つけたのだ。


「皇子と坊っちゃんにカンテラだけか?皇女と可愛い子ちゃんは別みたいだな。」

「明日も出掛けるだろうから、その時に尾行すれば合流するだろ?」

「だな、取り敢えず明日からが本番だな!」


 双子は遂に皇子を見つけたのだった…

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