第62話 ママとの再会
➖➖➖カルメン視点➖➖➖
セレスティアが帝都を出発する直前に、ブラッドから渡された手紙を読む。
内容は驚く事ばかり…
セレスティアは学園内では、学年序列第1位にして学園序列も第1位だなんて、目立ち過ぎてるじゃないの…(はぁ~…)
更に帝国第一皇女セイレーンと親友になり、今回の帰省で連れて行くから紹介したいって…既にシルヴァニアの者だと打ち明けてる事、〘聖眼〙とは言ってないが、特別な眼を持ってる事も伝えてるなんて…あの子がそこまで信頼してるのなら信じるしかないわね。
それよりも成長したセレスティアを早く抱きしめたい…もう直ぐあの子に逢えるのね♪
➖➖➖セイレーン視点➖➖➖
私はパパにスピカ市へ行くと報告をした。
答えは『YES』だったのに驚いたけど、レンが優秀だからその素性を調べるのが条件だった。
こちらからも、スピカ市での休暇に護衛を付けない事を条件に、パパの依頼を受けると言ったら最初は拒否されたけど、最後は『どの護衛よりレンの方が強いのよ?』と言ったら認めてくれたわ♪
パパには悪いけど、レンの素性で本当の事は一切伝えない。だってレンは私の《《終生の友》》だから…
➖➖➖本編➖➖➖
翌日朝、いよいよスピカ市に着くの。
朝食も直ぐに済ませて、早く出発する様にブラッドさんを急かすの。
「久し振りの帰省で焦るのは仕方ないけど、お友達の準備が整うのを待ってあげないとね。」
自分の思いを優先させて、周りの事が見えてなかった…
「ごめんなさい…ママが待ってると思うと…自分を抑制出来なくて(汗)」
「レン、気にしないで良いのよ。本当に久し振りに逢えるんだから、私も同じ状況なら周りなんて見えないと思うわ。ブラッドさん、私の準備も整ったので出発しましょう。」
「そうかい、あと少しでスピカ市だセレンちゃんの為に少し急ごうか!」
行商馬車がスピカ市へ向けて出発して、数刻が経って私はママが待ってるスピカ市へ戻って来たの♪
門を通って馬車の停留場で降りて、私はセレン様を連れてママの家に向かったの。
懐かしい長屋が見えて来ると…ママが待って居るのが見えた…私は涙が溢れ出したの。
そしてママへ駆け寄って思い切り抱きつく…
「セレスティアお帰りなさい…大きくなったのかしら?」
「ママ…ママ…あいだがった…」
「ママも…ずっとセレスティアに逢いたかったわ…セレスティア愛してるわよ…」
ママと抱き合って判ったの。
ママは優しくて…柔らかくて…傍に居るだけで安心出来るの。
ママ、《《大好き愛してる》》!
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