第49話 ママが恋しい…
授業が終わってから、スレイン様の呼び掛けでA班で夕食を取る事になったので、中央食堂の個室へ向かったの。
「俺は中央食堂の個室は初めてだよ…」
「そうなの?私は結構来てるよ。コース料理がとっても美味しいから楽しみだね♪」
「寮の食堂は無料だけどここは有料だし、個室は高級なコース料理のみだろ?男爵家の俺には敷居が高いんだよ…」
「えっ…有料なの?私は1回も支払いしてないんだけど…」
「私達が誘うのに、連れに支払いなんてさせないわよ」
「いつも、ありがとうね♪」
暫くして個室での夕食が始まった。みんなで色々と話をして楽しい時間を過ごしてたの。最初は班活動とか堅めの話だったけど、ワインが進んで少し酔いが回ってくると、プライベートな会話が始まる。
「僕は、純粋な心を持った女性が好きなんだ。第二皇子なんて肩書きが有るけど、結婚する相手は身分に拘らず、自分の気持ちを従って決めたいと思ってるんだよね。」
「スレイン、それはレンに告白してるの?今の内容だと名指ししてる様なものじゃない?」
「確かに!少しは場の雰囲気を考えて貰いたいですよ。」
セレン様とストラトスは少し絡む様に突っ込んでたけど、なぜ私の名前が出たのが判らなかったんだよね(汗)
「そうかな?思ってる事を言っただけだよ?セイレーンの好みは父上かな?」
「パパは好きだけど、私は肩身の狭い生活はしたくないから、中央貴族とかは遠慮したいわね。見た目も大事だけど、私を縛らずに自由にさせてくれる心を持つ人が良いわね!」
「セイレーン様を縛れる様な人なんて、この世に居ないでしょ(笑)」
カンテラの突っ込みに私は同意だった(笑)
「レンは好きな人は居るのかしら?居ないにしても理想は有るのでしょ?」
「好きな人はね、ママかな?私の事を何よりも愛してくれてるの。一緒に喜んで一緒に泣いてくれるし、それにね…」
私がママの話をしていると、セレン様が私を思い切り抱きしめたの…
「レン…ごめんね。お母様の事が恋しくて仕方ない貴女にこんな話を聞いた私の責任ね…」
「セレン様?どうかしたの?」
「うん、貴女は凄く寂しそうな顔して、目から涙が溢れてるの…お母様に逢えず、寂しくて仕方無かったのね。」
「あっ…ごめんなさい。せっかくの楽しい夕食の時間を壊しちゃったね…」
「良いのよ。私では代わりには成れないけど、私の胸で寂しい気持ちを出し切りなさい。少しは気分が晴れると思うから…」
個室には私とセレン様が残って、私はセレン様の胸を借りて思い切り泣いたの…
ママが恋しいよ…ママに逢いたいよ…
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小桃




