表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生、授かったスキル〘毎日ガチャ〙って…  作者: 小桃
第三章 ティアード学園編
139/231

第48話 感知の手本を見せる

 私は布を被って30カウントをする。


「カウント終了ね!ちゃんと止まっててね。これから〚(ウォーター)〛を当てるけど、少し冷たいけど我慢してね♪」


 私は全員の位置を感知してるので、〚(ウォーター)〛を次々に当てて行ったの。


「きゃっ!」

「冷たっ!」

「わっ!」

「マジか…」

「こんな感じで【気配感知】を覚えると居場所の特定が出来るんだよ♪ここまでの精度は難しいと思うけど、大体の位置が判るだけでも役に立つでしょ?」


 実際に感知を目の当たりにして少し驚いてるけど、有用性を理解したのかみんなの目が輝いてるの。特にカンテラは『キラキラ』してて、私に駆け寄って手を掴んで話し掛ける。


「これは絶対に斥候職には必須だと思う。どんな厳しい訓練でもするから覚えるコツを教えて欲しい!」

「うん、これは日々の意識かな?今の環境だと周りが人ばかりだからさ、微妙な違和感を感じるのが難しいのかもね。同じ人でも微妙に違うからそれが判ると覚えれるかもね」

「判った。意識する事を心掛けるよ!」

「うん、頑張ってね(微笑)」


 カンテラは斥候職としての自覚が芽生えてるのは良い傾向だね。【気配感知】より【魔力感知】の方が今の環境なら覚えやすいかな?そう思ったので、カンテラへ魔力の違いを感じて貰う事にしたの。


「カンテラ、そのまま手を掴んでてね。今から違う魔力を流してみるからさ、何か違いを感じたらラッキー位で試すよ?」

「あっ、おう」


 私は最初に抑え気味の魔力を放出してから、次に魔導士クラスの魔力を放出してみたの。


「えっ…これが魔力の違いなのか?急にプレッシャーみたいな物を感じたよ?」

「直接触れてると違いが判るみたいね。今の感覚を周りの雰囲気で感じれたら【魔力感知】になるんだよ。これからは魔力を適当に放出するからさ、意識して感じる様にしてね。」

「レン、ありがとう!お前は最高だよ♪」


 カンテラはそう言って勢いそのままに私を抱きしめた。


「うん、取り敢えず落ち着こうね(笑)」

「あっ、悪い…つい勝手に体が動いたんだ…」

「カンテラ?今のは何かしら?班を追放されたいのかしら?」

「抜け駆けは許せないな!」

「女性に行き成り抱き着くのは紳士じゃないと思うんだけどね」


 うわ…3人共お怒りモードみたい(汗)


「大丈夫たがら、みんな落ち着こうね?」


 その後は、セレン様からの長い説教が延々と続いて、カンテラは半泣き状態だったの(笑)


➖➖➖➖カンテラ視点➖➖➖➖

 思わずセレンを抱きしめてしまった…

【魔力感知】の違いを教えてくれた時に、少しの違いを感じれたのが嬉し過ぎて、体が勝手に動いてしまったから…


 その後のセイレーン様の長い説教は、これまでの人生で最悪の経験だった…(泣)


 しかし!セレンを抱きしめた感覚はしっかりと残っている。凄くいい香りがしたのと、とにかく柔らかかった…最悪の経験と最高の経験を味わったが、最高の経験はそれを凌駕してるので、最高の1日となった(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ