第40話 カンテラの相談
授業は個人訓練なので、セレン様と変わらず魔力操作の練習と、図書館で人体構造について勉強を続けてるの。午前の授業が終わり、中庭へ昼食を食べに行くタイミングで、カンテラに声を掛けられたの。
「レン、斥候の事で聞きたい事があるんだけど、昼の休憩時間を少し貰ってもいいかな?」
「セレン様の同席でも良いなら大丈夫だよ。」
「問題ない。中庭に向かうよ。」
ストラトスがお昼を誘って来たけど、カンテラの相談を受けるので断ったの。最近はセレン様と2人で昼食を食べれてないなぁ~、なんて思ってるとカンテラが来たので、食事をしながら話を始めたの。
「先行調査等は今は求められてない。求められる行動とはどんな事になるのかな?」
「判り易く情報を伝えるのは大事じゃないかしら?些細な事でも判り易く伝える事を常に意識してると良いと思うわよ。」
「そうですね。内容に問わず常にコミュニケーションを取る、これは良い練習になりそうだ。」
「次に投擲何だけど、これは物量の問題で投げる武器を回収しないと無くなるんだよ。」
「それね、このダガー内蔵【ガントレット】が良いよ。投げたダガーが戻ってくるからね!」
「そんな物があるのか?探しておくよ。」
「他はこの【スリングショット】だね。投げるより飛距離も威力も断然上だからね!近場に石があれば使えるし、鉄球を用意できれば凄いんだよ♪」
「それは良いな!合わせて探しておくよ。」
その後もカンテラから質問攻めに、食事が止まる事が多かったけど、私もセレン様も知恵を絞って一緒に考えて話たけど、お昼の休憩だけじゃ全然足りなかったの。
そこでセレン様の提案で授業が終わった後に、中央食堂で夕食を取りながら話しを続ける事になったの。それを聞いたカンテラは、嬉しそうに午後の個人訓練へと戻って行った。
➖➖➖➖カンテラ視点➖➖➖➖
有意義な話がたくさん出来て満足だ。
後は、セイレーン様って思ったよりも柔らかい人だったのに驚いたな(笑)
セレンが見せてくれた【ガントレット】と【スリングショット】は必ず手に入れないと駄目だな。問題は学園内のショップであんな精巧な物があるかだな…
今日の何よりの収穫は、セレンと夕食を一緒に取れる事に尽きる!きっと私服に着替えて来るんだと思うと、楽しみで仕方ない♪
午後の訓練が早く終わればと思ってしまう。




