表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生、授かったスキル〘毎日ガチャ〙って…  作者: 小桃
第三章 ティアード学園編
110/231

第19話 初授業と申請書

 スレイン様と中央食堂で別れてからは、セレン様と女子寮へ戻って大浴場へ一緒に行ったの。湯槽に浸かりながらゼクス第一皇子の事などを話したの。


「ゼクス兄様はあの通り傲慢なのよ。第一皇子ってだけで偉ぶってるでしょ?」

「う、うん。2人とは雰囲気が全く違うって事は判ったかな?」

「ゼクス兄様はスレインの様に努力をしないのよ。実はね学術以外は平均点以下なのに、皇族ってだけでSクラスに在籍してる馬鹿なのよ!」

「平等と言ってもやはり例外があるんだね……」


 かなりイラつきながらゼクス第一皇子の話をするセレン様から、色々な内容を話を聞いて同意するように返事をしていたら少し長い入浴になったの。


 そして翌日、セレン様と朝食を済ませてから教室へ行くと、ゼクス第一皇子の取り巻きの先輩達が教室へ来ていて、スレイン様に決闘申請書を渡していたの。


「セイレーン様に平民女も来ましたか。こちらが決闘申請書になりますので、《《内容を確認》》してサインを済ませてから事務局に提出してください。では、授業が始まりますので失礼します」


 すれ違う時に不適な笑みを私へ向けてから、取り巻きの先輩達は教室を後にした。スレイン様が決闘申請書を確認しようとすると先生が来たので、内容の確認は授業後にする事になったの。


「おはよう、午前は武術の授業だ。闘技場で軽く模擬戦を行うからな。今後行われる討伐パーティーの編成の参考にもなるかも知れないからな。その辺りも頭に入れながら模擬戦を行うように!」

「「はい」」


 先生から説明を受けてから闘技場へ向かった。


「適当に左右に分れろ!前から順番に模擬戦をするからな!ではそれぞれに分れてくれ!」

「「はい」」


 言われた通りに左右に分れる。私は右の1番手で、左の1番手はカンテラだった。お互い目があったので『ニコッ』と微笑むとカンテラは頬を少し赤くして笑顔で応えてくれたの。


「レンって……わざとじゃないよね?」

「えっ、何が?」

「あ、うん、《《天然系》》なのね……末恐ろしいわね」

「えっ……セレン様どうしたの?」


 何の事を言ってるのか判らないので、セレン様ですに意味を聞こうとすると、先生の合図で模擬戦が始められたの。


「では、第一試合始めるぞ!」

「「よろしくお願いします」」


 私もカンテラも槍を手に持ち構え合う。

 初手はカンテラからで、上からの切り落としと見せ掛けてから中段の連続突きを放ってくる。私は突きを軽く『カン、カンッ』と相殺してから、柄の石突でカンテラのつま先を突くと、バランスを崩したのでそのまま槍を引き上げてから、そのまま振り降ろして槍先をカンテラの胸元で『ピタリ』と止めたの。


「それまで、勝者セレン!」


 先生の勝ち名乗りでカンテラとの模擬は戦終了したので、私はカンテラへと近寄って声を掛ける。


「カンテラ大丈夫?どこか怪我しなかった?」

「あぁ、まさか足元を突かれるとはな……レンは俺の想像よりも更に上の戦い方をするんだな」


 怪我してなかったか心配だったけど、苦笑いしながらの返事にその心配はないと判ったので『ホッ』としたところで、私は尻もちをついてるカンテラに手を出して、立ち上がる手助けをしたの。


 その後は、みんなの模擬戦を見学しながら、他のクラスメイトと模擬戦の感想を言い合ってると、武術の授業が終了したの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ