弟1話 美少女との初めての会話
蓮が少女の方を見ると少女は下を向いてしまった。
少女は蓮からの視線に気づくと顔から湯気がでそうなくらい赤面していた。
その瞬間、蓮は思ってしまった。
(あ~高校初日からこれかよ。勘弁してくれよぉ~)
高校初日の朝、一度見ただけでこんなにも赤面されてはこちらとしても非常に気まずい。
とにかく喋りかけてみるか。
あまり乗り気ではないが話しかけてみることにした。
「お、おはよう。同じクラスの石神蓮って言うんだけど今日からよろしくね。」
俺は、恋愛は好きじゃないが女子と話すぐらいは普通にできる。
流石にそこまでヘたれではない。
「えっとその~寺森霞っていいます。こちらこそどうぞよろしくおねがいします。」
俺が先に挨拶したからか寺森さんもちゃんと返してくれた。
でもまだまだ緊張している様子だった。
まぁ初日なんてこんなもんでしょ。
「あんまり緊張しなくていいからね。」
「はい」
そこまで言うと霞は少し笑顔を見せた。
その後、俺たちは会話することなくお互い自宅へ帰った。
石神家
「寺森さんか。なんか可愛かったなー。まっ付き合いたいとは思わないかなー」
蓮はどこか不思議な気持ちになった。