弟0話 入学早々嫌な気が
弟0話です!
まったり投稿していけたらいいなと思ってます。
よろしくお願いします!!
突然だが、俺は恋愛経験ゼロである。
普通であれば中学、高校あたりは青春ウハウハの時期だ。
でもなぜか、俺は恋愛に興味を持てなかった。
いや、そもそも興味を持つ機会すらなかった。
中学生の頃、何度か告白されたことがあった。
普通ならば告白されればまともに喋った事のない相手でも嬉しく感じるだろう。
自分を好きでいてくれているのだ。それは、確かに喜ばしいことだ。
でも俺は、その告白を何度も断ってきた。
その理由は、彼女たちは俺自身を好きなのではなく、俺の顔が好きだからだ。
俺はなぜか、それがとても嫌だった。
顔だけで選ばれている気がした。
だから今までの人生、恋愛なんてしてこなかったし、したいとも思わなかった。
そして現在、高校一年の春、新たな環境になり、新たな学校生活が始まる。
俺は、教室に入ると黒板に目を向ける。
運がいいことに俺の席は左側の列の一番後ろだ。
黒板を確認し終えるとすぐに席に向かう。
椅子に腰かけ隣を見ると頬を赤く染めた少女が下を向いている
俺は、なんだか嫌な気がした。
次回弟1話から本編スタートです!