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統合失調症

ライターの仕事と僕

作者: 星野☆明美

僕は趣味で好き勝手な文章の小説を書いていた。

学校では国語の成績がいい方だったし、本を読むのも好きだった。

いい本を読むと「僕、こんな話を書きたい!」という気持ちがむくむく頭をもたげて、本当に自由奔放に書いていた。

大学を出たあと、小説を書いて食っていこう!なんて今考えるととんでもないことを思って昼夜逆転した生活に突入した。肌は白くむくんで、不健康極まりなかった。そんなことをやってたら病気になった。

普通の仕事に無理矢理行き始めると、人間関係がめちゃくちゃになって五ヶ月で辞めてしまった。当然失業保険はもらえず、アルバイトでつないでいた。

病気が悪化して精神科で統合失調症と診断され、障害者年金をもらうようになった。

あれから二十年くらい経ったかな?

僕は作業所に通いながら母親と二人暮しだ。

収入を増やそうと考えて、ワーカーのアプリを通じてライティングの仕事を斡旋してもらった。最初の記事は、サポートが手厚くてうまくかけたけど、2番目の記事は、コピペのやりすぎでイエローカードを食らった。

欲張って近所の内職の仕事も受けようとしていたから、途中で放りだそうと思った。だけど、統合失調症の幻聴が、学生時代の僕のひたむきさを思い出させて、続けるように仕向けた。

だから、僕は今日もコピペした文章をかみくだいて新しい文章を作る作業をやっている。

なんでも投げ出すのは、ある程度努力してみてから考えようと思い直したんだ。

統合失調症は気が変になりそうなくらいキツイときもあるけれど、幻聴が良い性質の幻聴で本当に良かったと思う。

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