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世紀末を旅しよう  作者: 隼理史幸
少年は未来の扉を叩く
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プロローグ

初投稿です。下手くそな文章ですが、目を通してくださると光栄です。

  タイムマシン。有史以来、人類が誕生を待ち望んできた夢の機械。


仮に存在すれば、使う者の過去という消せない歴史を書き換え、未来という真っ白なページに望むシナリオを書き込むことができる。


皆、本当にこんなものが実在するならば喉から手が出る程それを欲するだろう。


だけど、そんなものは所詮夢物語だ。現実には完成するはずなんてないし、本当にそんなものを手にした人物は、間違いなく世界を牛耳る力を得ると同時に、世界で一番命を狙われ得る存在となるだろう。


何故、この俺、亀鳴以呂波(カメナリイロハ)、御年15歳がそんなことを考えているのかというと、そんな夢物語を現実にしうる、馬鹿と天才が両立している人を一人、知っているからだ。





「たーだいま~」


 東京のとある街角、蝉時雨のコーラスが響き渡るなか、学生たる自分は本日の授業を全うし、無事帰宅した。玄関に入り、でかい声を挙げて言ってみたが、シーンと静まり返る我が一軒家。


…まあ、このパターンはだいたい予想がついていたから特に驚くこともない。


「爺さんめ、またか」


ちょっとだけ愚痴を漏らし、自分の部屋に行き、汗臭い制服からスカイブルーのTシャツとジーパンに着替えつつ、携帯の着信履歴を見る。


…いつものことだが、親からの連絡だ。今日も帰るの遅いっていう、ただの業務連絡。


何気なく、掛けてある鏡に身を映す。赤茶色の癖っ毛に、主観的に見てパッとしない顔。


自分の中に、何かこみ上げるものを吐き出すように、ハァッ…と、溜息を吐く。


さっきの業務連絡とは別にもう一件の履歴が残っていた。──爺さんからだ。俺はその着信履歴を再生する。


「イロハ!ニュースじゃあ!今すぐラボに来い、歴史の変わる瞬間が見れるぞい!」


…ずいぶんテンションのお高いことで。放置したいがしたらしたで後で爺さんが不貞腐れる姿が目に浮かぶ。


…仕方ない。俺は戸締まりをしっかりしてから家を後にする。


──だが、この時の俺は、これから我が身に降りかかる出来事を想像すらしていなかった。

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