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父上!報告です!

ルーネの店から帰った後、アルシーは直ぐに実家に連絡をとり、店の事についてドルイに連絡するために魔道具を起動させていた

この世界では、交信用の魔道具が存在しているので、遠方であっても連絡を取るのは簡単である


「おお、アルシー、そっちから連絡なんてどうした?」


「父上、以前、ナムラのお爺さんが王都へ行商したいと言われていたのを覚えていますか?」


「アルシー、そんな堅苦しい口使いをしなくてもいいんだぞ」


「父上、誰が聞いているかわからないので……」


因みに自室であるのだが、部屋にいるのはルーミアと醜態を既に目撃しているミーナだけである


「はて、そんなことを気にする娘だったかな?」


「……はあ、わかったわよ」


「で、どういうことだ?」


「シルのルームメイトが王都で店を出しているんだ、で今日行ってきたのよ」


「俺に連絡を寄越すってことはお前のお眼鏡に適う店だという事か」


「うん」


「わかった、俺から連絡をしておこう、後、ナムラ爺にお前と王都で落ち合うように伝えるのだが、どこで落ち合うのが都合がよさそうだ?」


「そうね……、私たちの学校に直接きてもらえるのが一番いいと思うの」


「そうか、ならそう伝えておこう」


「ありがとう!」


「なに、娘の話だ、そうやすやすと無下にはできんよ」


「父上! 大好き!」


「な……」


「近いうちに必ず帰るからね! じゃあね!」


「あ、ああ」


ドルイにしてみれば、アルシーの中身がどうであれ、目に入れても痛くないほど可愛い娘に違いはなかった


そんな娘にこんなことを言われれば狼狽えるのも仕方のない事なのだろう



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ジャンヴァルディ侯領

ナムラ・フォンゲルの店にて


「おお、此れは侯爵、このような薄汚い店にわざわざ足を運んで頂かなくてもいいものを」


「屋敷だと形式ばって話が分かりにくいのは爺のほうなんだぞ?」


「ほほほ、そうじゃったかな。 まあよい、で何の用だ?」


「王都の行商路についての話しだ」


「ん? あれは、以前保留だといわれた記憶があるが?」


「いや、私自身が王都に行かなくても良さそうなのだ」


「ああ、アルシーか」


「そうだ、先刻連絡があってな。 良さそうな店を見つけたからナムラ爺をよこせとの事だ」


「ほほほ、人使いの荒い娘だ。 本当に」


「まあそういうことだ、王都の魔法学校に行って話をつけてきてくれないか?」


「儂が否というとでも?」


「そんなはずはないだろ?」


「「はははは」」



王都

ルーネの実家


「な、なんか寒気が……」


「あなた、大丈夫?」


「あ、ああ。 ただまた何かが来るような……」


「大丈夫よ! そう易々と話なんて進まないわよ」


「そ、そうだよな」


人はそれをフラグと呼ぶ

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