魔法のお勉強
<アルシー>
朝風呂、朝食の後、私とシルは母上の部屋を訪ねた
「母上! 来ました!」
「あら、もうそんな時間? そうね、まずは魔術の適正を調べましょう」
「「はい!」」
「じゃあ、まずはアルシーから、この術式が書いてある紙に手を乗せてね」
「はい!」
「よし、じゃあ行くわね、”我この者の適正を調べる者、この者の適正を教えたまえ”…………ふう、分かったわよ」
「母上! 何なのですか!」
「光ね」
あら? てっきり闇かと思っていたのだけどね
「じゃあ、次はシルベリータちゃんね」
「はい!」
俺と同じように手順が踏まれ
「あら、シルベリータちゃんも光よ」
「本当ですか先生! やった!」
「ふふ、二人とも同じ魔術適正だなんて、楽できるわね」
「母上……」
シルと一緒なのはすごくうれしい!
てか、母上!!
「半分冗談よ、私も適正は光だもの、闇を教えるよりは楽に決まっているじゃない?」
「確かにそうですけど!」
「じゃあ、頑張って行くわよ!」
「「はい!」」
「今日は、魔術はやらないわよ。 自分が一番使いたい適正にあった魔法を決めてね」
「先生! 私は風にします」
「母上、私は氷にします」
「分かったわ! じゃあ、まずは初級魔法からね、風魔法は”ブレード”、氷魔法は”ジャベリン”よ」
「「はい!」」
「じゃあ、まずはシルベリータちゃんからね、私の言うことを復唱してね」
「はい!」
「”風よ、相手を切り裂け、ブレード!”」(シュッ)
「”風よ、相手を切り裂け、ブレード!”」(シュ)
母上が用意した的に向かって二人の魔法が飛んでいったけど、同じ魔法なのに威力が段違いだな
「あら、いきなり発動したわね。やっぱりシルベリータちゃんはすごいわね!」
「え、そうなんですか?」
「ええ、大体は最初の50回は発動すらしないのよ、普通はね」
気になったんだけど、この世界にLvとかいう概念はあるんだろうか? あるんだったら認識しやすいのだけれど
それより……
「シル、すごいね!」
「アルシー! できたよ!」
「じゃあ、次はアルシーね、”氷の矢よ、相手を貫け、ジャベリン!”」
(シュッ)
(ザクッ)
「”氷の矢よ相手を貫け、ジャベリン!”」
(シュ)
(サクッ)
やっぱり威力が全然違うな……
「まあ、やっぱりね」
「母上それは……」
「アルシーは多分最初から行けるだろうなって思っていたから」
期待が大きいわ!
「どうしようかしら、この教育も10歳になったら入る魔法大学校の予習みたいなものなんだけど……この調子なら、入学までで中級魔法まで完走できそうだわ!」
そういや俺たちまだ5歳なんだった……今更だけど
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ちなみに、二人のこの進捗度合なのだが……
ある意味おかしい、貴族の魔法学習は魔法大学校で学ぶ基礎及び、その家の秘伝の基礎の学習の期間である
そう、基礎、今二人がしているのは初級魔法であり、基礎の魔法ではないのだ
アルシーはともかく、それについてこれているシルベリータもかなりすごい
当の本人達はそのことに全く気付いていないのだが
(アルシー置いて行かれないようにもっと頑張らなきゃ!)
ちなみに、シルベリータはアルシーと共に居たいという気持ちから人一倍頑張っているのであった
それだけがこの驚異的な成長度の表れであり、シルベリータの努力と才能の結晶なのであった
次の日からはそのほかの適正のあった属性の訓練も並行して始められた
一番時間を使って訓練しているのは最初に選んだ属性ではあるが
適正の無かった魔法属性を習得するには適正のあった魔法属性の特級魔法を習得する必要がある
まあそのほかにもいろいろと問題点はあるらしいが、今はいいだろう
「母上! 魔術は教えてくれないのでしょうか?」
「魔術はね、中級魔法が使えるようになってからの方がいろいろと利点があるのよ、だからもう少し待ってね」
「はい!」
魔術の学習に関してそういわれたアルシーはおとなしく待っていることにするのだった
第一、アルシー自身、魔法の訓練に没頭していたこともあり、魔術の会得は少し先送りされたのだった
こうしてアルシー達は魔法の訓練に勤しむこと4期と10月
明日は魔法大学校の入学式なのだった




