契約とは何か
契約、それはある事柄に対しての誓いである。
中世の錬金術師や悪魔召喚者が使ったとされる、秘術であった。
しかし悪魔は恐ろしい存在ではない。
下手をすると命をとられるというが、ソロモン王のダビデマークを身につけたらよかろう。
魔法円、魔法陣と呼ばれるものや、ペンタグラムの多くは、ソロモン王が編み出したので彼の技術に基づいている。
千一夜物語においての呪術もソロモン王にちなんだ話が多かった。
現代における契約というものは、ほとんどが法律社会だ。
なんでもかんでも『訴えてやる』ためのものでしかなく、それは利害関係で成り立つことでしか、効果を表さないが、悪魔との交渉は違う。
見えない力で相手をのろえ、そして術者の欲望を満たしてくれる。これは魅力だろう。
しかし、ブームだから、といって手を出すのはやめたほうが無難だ。
なぜなら、悪魔の目的は、召喚者の肉体をいただこうとし、自分が術者に成りすますつもりでいるのだから。
そして立場が変わると、召喚したものが悪魔に使役されるのだ!
・・・・・・というのが一般論で、おそらくそう唱えたのはナポリの修道士、トマス・アクィナスであろう。
アクイナスは師匠のアルベルトゥス・マグヌスを批判し、悪魔大全などを手がけた。
しかし先ほども言ったが、悪魔は怖くなどない。
なぜなら・・・・・・過去に失われた栄光を持つ、古代の神々が「悪魔」なのだから。
悪魔の書と対照的に、天使の書、エノク書があるが、これもなれないものが使うと危険なことに代わりはない。
アポクリファ(異端書)を読むのともわけが違うので、ソロモン王の術を実践する人は、気をつけねば・・・・・・。
※アルベルトゥス・マグヌスには逸話が多く、彼はホムンクルスを発明した第一人者として描かれることが多い。しかし弟子の修道士に非難されるとはどういう気分なんですかねぇ。
けいやくぅ、それはぁ、・・・・・・愛・・・・・・!?
そらま、たしかに愛がなきゃ呼べませんが。