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キノコ

「危なかった。マジで危なかった。」

相手の強さとゆうよりは、自分の無力さに生命の危機を感じた。呼吸を整えながら周囲に魔物がいないかを確認した。とりあえず脅威となるものはなさそうだ。

「危うくチュートリアルで死ぬとこだった。」

転生してそんな恥ずかしいことはないだろう。天使も顔を覆うはずだ。咄嗟に発動したスキルが効いてよかった。

「…俺のキノコ、モンスターにも生やすことができるんだな。」

だからといってまだ活用方法は見出せてないが、新たな発見ではあった。このスキルについてもどこにどんなものを生やせるのか、じっくり試していく必要がある。魔物との戦いはせめて装備を整えてからにしよう、そう思った。そんなことを考えていたら頭にふとある疑問がよぎった。

(俺の生やしたキノコは食べれるのか?)

「できることを模索していく必要もあるしな。口に合えば食糧には困らない。…試してみるか。」

できることは1つでも多い方がいい。そう思いスキルで近くの木にキノコを生やした。


ムクムクムクッ!


キノコが数種類生えてきた。実際に食べてみようと思うと少し勇気がいる。どれにしようか…。俺はそのうちの1つを手に取った。傘が漏斗状に発達した茶色い種類のものだ。鮮やかなキノコは毒があると相場が決まってる。食用にちょうどいいのはこういった茶色いやつなのだ。できれば焼きたいが、火を用意できるようなものはない。せめて洗うことぐらいはしたいものだが、さっき生えてきたばかりのものだ、大丈夫だろう。そうしてキノコを一口かじってみた。食感はキノコそのもの、味も強烈ではないが若干香る風味がある。

「全然食べられなくはないな!」

うまい!とゆうほどではないが、悪くない。火を通してスパイスをかければ一気に美味しさが増すだろう。そう思い残りのキノコにかぶりついた。

「さて。新しいキノコを試してみるか、今のをもう一つぐらい食べるか。」

ここは変に冒険せず今のをもう一個食べるか、そう思ってキノコを手に取った時だった。

「ぐ、ぐおおおお!?」

急激な腹痛に襲われてその場に倒れ込んだ。激痛で頭がぐるんぐるんする。身体の感覚がよくわからなくなってきた、やばい。そう思ったが何ができるわけでもなく、そのまま意識を失った。

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