セカンドライフ
目が眩むような光がおさまると、そこは森の中だった。どうやら舞台となる世界への移動が済んだらしい。自分はとゆうとまだまだ成長期といった感じの若者の姿をしていた。
「天使様?」
試しに呼んでみた。しかし何も返答がない。ここから先は自分の力で進んでいかなくてはいけないらしい。
(まずは近くの街を目指そう。)
とにかくこの世界の仕組みと拠点を探そうと思った。
「と、その前に自分がどれほどのものなのか情報が欲しいな。」
自分が何ができてどのくらいの強さなのか何をするにもまずそれが知りたかった。
「ステータスオープン。」
とりあえずそれっぽいことを言ってみた。転生前の世界の小説や漫画ではこれで自分の情報が表示されるものだ。ゲームの中のスタートボタンでみれるようなものが表示されるはずだと考えた。
…しかし何も起きない。
「…あくまでもあれはゲームの中だけってことか。」
能力の数値化、レベル、諸々の説明、そんな便利機能があれば嬉しかったのだが、これも自分の力で模索していかなければいけないらしい。
「スキルはどうやって使うんだ?」
こうなってくると気になるのはスキルの使い方だった。そこら辺のレクチャーがあると嬉しいんだけどなぁっと女神様に対して思った。
「むん。」
そこら辺の木向かって手を向けて、キノコが生えるイメージで念を送ってみた。もちろんやり方などわからないので適当だ。
ポンッ、ポンッ、ニョキニョキ。
すると、木からキノコが数本生えてきた。
「あっ、できた。生えてきた。」
できるもんだな、そんなふうに思った。ステータスができなかったので、すんなり能力が使えたことが少し意外ではあった。キノコは3種類ぐらいのものが生えていた。フワッとしたイメージで唱えたが、大体イメージ通りに生えてきた。しかし、生えてきたキノコの種類はよく分からなかった。元々詳しくないし、自分が生きてきた世界のキノコとこの世界のキノコが共通しているのかもよくわかっていなかった。どんなものを発生させられるのか、まだまだ研究が必要だ-そう思った。
パキッ
その時だった。後方で枝を踏み締めるような音がした。不意に耳に入ってきた音に驚き振り向くと、そこには猪のような生物がいた。こちらには気づいていない。地面を探るように鼻で何かの匂いを嗅いでいた。おそらくこの世界のモンスターなのだろう、牙の数や身体つきが元いた世界の猪と少し違っていた。
「ちょうどいいな。」
天使は比較的平和な村に転生すると言っていたし、まず自分にはどのくらいの戦闘力があるのか気になっていた。まずこうゆうのは倒しやすいモンスターがいるところに転生されるのがお決まりである。そう考えればチュートリアル的な戦闘にもってこいの相手なはずだ。




