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candy cloud

作者: 倉科さき

 この想いは一方通行で、わがままで、その上大きすぎる。そんなことは分かっているの。

 ごめんなさい。でも仕方ないんだ。

 あなたに出会った瞬間からこの想いはずっと大きくなっているの。

 止めることなんて出来ないの。だって考えてみて?

 私の心はわたがし機。材料を1度入れてしまったら無くなるまでは止まらない。

 ふわふわ、もくもく。心の中を満たしていくから、溢れる前に集めたの。


 いらないのなら投げ捨てて。水にとかして無くすから。

 君は優しい顔をしてわたがしをひとつ食べると、あますぎかな。と笑った。

 それから私のわたがしを空へうかべた。

 ふわり。私の想いは綿雲になり入道雲にくっついた。

 溶けて無くなることも許されなかった想いが募り、夕立が降る。

 渡しきれずに残ったわたがしは無常にも溶かされていく。

 私のことも青い空へ溶かしてくれればいいのに。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 心をわたがし機に例えて、主人公の思いをわたがしにして展開されていくのが、読んでて情景が伝わってきたし、面白かった。 [一言] すげぇ(安定の語彙力)
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