candy cloud
この想いは一方通行で、わがままで、その上大きすぎる。そんなことは分かっているの。
ごめんなさい。でも仕方ないんだ。
あなたに出会った瞬間からこの想いはずっと大きくなっているの。
止めることなんて出来ないの。だって考えてみて?
私の心はわたがし機。材料を1度入れてしまったら無くなるまでは止まらない。
ふわふわ、もくもく。心の中を満たしていくから、溢れる前に集めたの。
いらないのなら投げ捨てて。水にとかして無くすから。
君は優しい顔をしてわたがしをひとつ食べると、あますぎかな。と笑った。
それから私のわたがしを空へうかべた。
ふわり。私の想いは綿雲になり入道雲にくっついた。
溶けて無くなることも許されなかった想いが募り、夕立が降る。
渡しきれずに残ったわたがしは無常にも溶かされていく。
私のことも青い空へ溶かしてくれればいいのに。