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プロローグ
昔倭の国には鬼族と人族が共存し、暮していた。
鬼族は災いを祓う能力を備わり人族を守り、人族は鬼族を慕い尊敬をしていた。
だがある日、人族が反乱を起こし鬼族を殺していった。人間は、不死である鬼の血と能力の源である心臓を喰うことで肉体強化と能力が得られたのだった。
こうして200年続く“鬼狩り”が始まった。狩られた鬼族は殺されるか商品として売られている。
もはや人族は鬼族を利用価値の高いモノとしか認識しておらず敬意の面影もなかった。
鬼族は人の前へ消し去りどこかの山奥へと密かに暮らしているという。