気泡枕
その日に落とし込まれた
君の目は
試験管の中を踊る
有耶無耶飛翔体
柔らかく収まりながら
時々
激しく散り飛ぶ
僕は帽子を深く被り
光を横目に
距離を置いて離れて
未確認生物
ゆっくりと
不在を主張しながら
時々
物悲しく振り返る
一番静かな場所で
華やかさを眺めながら
静と動を感じる
深く深く潜りながら
息を止めて思考する
酸素が消えたら
馬鹿になれるかもしれない
太古の音が
薄く伸ばされるみたいに
昨日を忘れた水は
今
何処に居るのか分からない
混濁水溶液
流れるまま流れるが
一度も
流れたいとは思わない
時間は服を着替えさせ
今日を知り
パンにジャムを塗って
酩酊朝食会
世迷言と喋りながら
一度も
向かい合わないんだ
一番静かな場所で
健やかさを実感出来たら
静と動を求める
深く深く潜りながら
息を吐いて音を出す
空気が消えたら
馬鹿な音は聞こえない
宇宙空間に
諸行無常があるみたいに