バスの中では2
書きましたε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
これはヤバい。
バスの中で俺は人生でトップ100に入る危機を今迎えている。
ピンチな俺
今日は、学校帰りでいつものようにバスに乗り、いつも通りに帰ろうとした。
だが、今日は俺の人生が終わる気がした。
それは、2分前のことだ。
荷物を持っていたため、下に置こうと周りに人が全くいないことを確認し座り込んだ。
すると…………
ズボンの股のところが一気に
「ブチブチブチブチ」
「へっ?」
なにがおきたか確認するため手で股の部分を触った。
そこには大きな裂け目ができていた。
俺は心の中で
「やばい、やばい、やばいやばい、どうしよう。平然としてれば平気か?」
俺はバスのなかでパンツが見えてしまうズボンをはきながら平然と立った。
字でかくと、やばい人にしか見えない(泣)
優先席に座っている女
何あのひと?ズボンの後ろ破けてる。
教えてあげた方がいいのかな。
平然としているから、気づいてないだろうし。
だけど、教えたら恥ずかしさのあまり、バスを目的地に着くまでに降りちゃうかも。
どうしたらいいんだろ?
ある男
俺はバスに乗った。
久しぶりだった。ある理由で捕まってから、ここに乗ることは無いだろうと思っていたからな。
PASMOで乗り、座席が空いているか確認したら、神秘的なものを見てしまった。
ズボンが避けてパンツが見えていたのだ。
なんと、それがなかなかな体つきをした学生だった。
俺は、少しの間興奮を抑えるために運転席の近くに座り込んだ。
運転手
なんだ?この危ない奴。突然座り込んだから靴ひもかな、と思ったら体を揺らしニヤニヤとし始めた。
やばいな。騒ぎをおこされたら、面倒なことになる。早く終点地につこう。
不真面目な俺が久しぶりに真面目に仕事をした。
さらなるピンチが襲ってくる不幸な学生
なんか、男の人がめっちゃ近くに来たんだけど。
席は満席だけど、空いているじゃん
なんか、尻触ってきた。
痴漢?それ女の人にやることじゃん。やっちゃ駄目だけど
あー、誰か助けてくれー(泣)
目覚める女
筋肉もりもりの男が学生の尻を撫で回してる?
それとも、隠してあげている?
どっちにしても……
いい
私こんな性癖あったんだ。
今まで、腐女子なんて、ないわー
と思っていたのに。
こんないいもんだったんだ。
メモっとかないと
書き、書き
俺(泣)
いつまで撫で回してんの?5分は触ってますよ。
たまに目があうと、バチッと音が鳴っているのではないかと思うほどのウインクをしてきた。(オエ~)
助けを呼ぶか?いや、少林寺拳法初段者として、こういう時こそ使うべきなのではないのか。
今まで、こんなの使うことなんてねぇよ、とバカにしていたが今こそ使うべきだ。
俺は、決心して技を放った。略十字後手だ。痴漢のときに使うものだと教えられた技だ。
俺が今から主人公だ、とほくそ笑んで気持ち悪い痴漢男を倒した…………と、思っていた。
だが、相手は馬鹿力なのか、全く尻から手を離さない。
なんだこいつ?力強すぎる。あっ、触るだけでなく揉んできやがった。
だれかー助けてくれ~(泣)
完全腐女子な女
とうとう学生が反撃したと思ったら、男は全く我関せずと余裕な表情。…………いいわー
私、今絶賛興奮中です。
さぁさぁ次の展開を……グフッ掴んだ。ダメ、今の私では耐えられない。
zzzzzzzzzz
寝てしまった
男
ふー、もう少しでやられるところだったわ。意外と強いな。警戒をおこたらないようにしないとな。
だけど本当にいい尻してんなー、ナデナデ
運転手
バスを信号機が赤だったため止めて、あの男が何をしているか恐る恐る後ろを振り返った。
なんだ、普通に立っているじゃないか。安心した。だが、結婚可愛い女が鼻血出して寝ているんだが、起こした方がいいのかな?
まぁ、着いたときに起こすか。
謎の中年男
あいつめ、刑務所から出たと思ったらまた、同じ事件を起こしやがった。
何回目だよ!はぁ、また手錠をつけるか。
俺は、10年間この男を追っている。自ら名乗った訳ではない。上司が
「お前、ここに来たときからあいつ追っているから、専門でよくね?」
と無理やり専門をさせられた。
まぁ、あいつは行動を隠そうとしないから簡単に見つかる。
今までにあいつを計49回捕まえた。次捕まえると50回目ということになる。だが、おめでたくない。
というわけで、逮捕しに行くか
ピンチな男
突然顔馴染みの奴が、
「逮捕する」
と手錠をかけようとしてきた。
だが、俺はまだ捕まるわけにはいかない。久しぶりの尻なんだ。これをまだ諦めるわけにはいかない。
「よぉ、刑事さん。久しぶりだな。何ヶ月ぶりだ」
「2日ぶりだ、ボケ。お前は本当に飽きないな。男を痴漢する癖。お陰で50回目になりそうだよ。お前の捕まえる回数」
「おめでたいな。だが、まだ捕まるわけにはいかないな。それに、49回もお前と争っているんだ。行動パターンはよめてる。あきらめな「ガチャ」んっ?」
「午後3時28分痴漢容疑で現行犯逮捕する」
「おい、まてや。これから熾烈な脱走劇が始まる時になに捕まえてんの」
「毎回同じセリフをいうな、お前は。すいません、運転手さんここで下ろしてもらえません?」
「だ、大丈夫です。い、今開けます。」
「プシュー、ピンポン」
「では、皆さん。ご迷惑をおかけしました。失礼します」
「おい、少年。貴様の尻はなかなかのものだ。またあいにいくぞ」
「うるさい、行くぞ」
俺は少年の尻と別れ、むさ苦しいおっさんと交番にいった。
痴漢男 完
運転手
あの変な奴、痴漢者だったのかよ。どおりで変な奴だと思ったわ。
ていうか、もう終点じゃん。無意識に運転してたわ。
まぁ、うん。この仕事、やめよ。
女
「お客さん、もう終点ですよ」
誰かが、私の肩を揺らしてきた。
それよりも、あの少年と男は?
いない!
私は、起こしてくれた親切な人を押しのけて、バスを降りた。
あの2人はどこ?
駅周辺を探したがどこにも、見当たらなかった。
残念だと感じる。だが、不快ではないこの気持ち。
私は、本を書こうと決心した。この気持ちを少しでも早く。
その思いを抱いたまま、家へと向かった。
少年
いつもならそのまま電車へと乗って家に帰るが、今日は走っていた。走らずにはいられなかった。
ズボンは裂け、変な男に尻触られ、穴を広げられ、もう丸見え同然だった。
涙がこぼれた。不快しかなかった。
俺は決めた。
あの
バスには
もう
乗らないことを
そして、
今から
ズボンを
買いに行こう
少年 完
これは、数年後の話だ。
いま、人々の間でどんな風に扱っても破れないズボンが大流行している。
誰が作っているか?
それは…………
短編が沢山浮かんだので、7短編 、3連載ものにしようとしてます(*ゝω・*)ノ