5 エミリーの一日
遅くなり、申し訳ありませんでした。m(__)m
私は、エミリーといいます。
種族は由緒ある妖精で、サイズは約50センチ。背中の美しい空色の羽がチャームポイントだと思っています。
そんな私は、ある日神の錘螺様に創られました。息子さんのお世話のために……
最初にその事を聞いたとき、私はまだ知識を与えられていなかったので、それがどんなことなのか、分かっていなかったのです。
まあ、それも知識を与えられた後にはとても光栄なことだと分かりました。
しかし、錘螺様って俗に言う親馬鹿ですかね? 何故かそう考えた途端に寒気がしました。こ、この事は深く考えない事にします。
そして、すぐに息子さんに会うことになったのですが、この息子さん、風間さんは最初に会ったときに、私を無視したのです。……泣いてないですよぉ?
コホン、まぁ直ぐに話しかけてくれましたけど……錘螺様に、さんざん、のろけられたので楽しみにしていたんですけどね。
まぁ、顔はとてもいいと思いますけどね……
手料理食べてくれましたし、色々鋭いところもありますし、食べ物を口いっぱいにして食べたところは可愛かったですよ。
しかし、少し偉そうな感じがするんですよね〜 やっぱり血筋なんでしょう
しかし、情報の事は聞かれたくなかったですね
私が話をそらしたのは風間さんに悪い気がしたのです。
そもそも、この能力は普通は風間さんの物だったからです。
しかし、昔に記憶処理をしたためにこの検索能力が付与できなくなったらしいのです。
そのために、私が風間さんの代わりに付与されたのです。
別に、自分のために使うとかは思ったことはなかったのですが、なんとなく風間さんには言いずらかったのですよ。まぁ、聞かれた事でしたけど私が正確に知らなかったことだったのは確かでした。
要するに私の知りたい情報が分かりましたけど……
いや、誰だって世界がどうなっているかは知りたいと思いますよね!!
まさか、円柱になっているなんて知らないじゃないですか!
あっ、前の時は慌てていたので言い忘れましたが、やっぱり下に墜ちたら存在がなくなるそうです。
えっと、何の話でしたっけ?
……私の話でしたね。
えーと、風間さんにログハウスを与えて、錘螺様のところに急ぎました。
そこで、衝撃的な事を聞かされた後に、錘螺様が下界に降りると言うのです。
当初は、様子見をしてから降りると言う話だったというのにです。
どれだけ息子が大切なんだって感じですが、降りられるって事はあの島から風間さんを移動させるって事でしょう
彼の力の大きさが分からないからこそ、あの島を使ったって事分かっているんですかね?
そして、私からしばらく雲隠れすることはもう分かっています。だから慌てて行かなくては………
そして、慌てて帰ってきたのですが、やはり居ませんでした。
「いったい、何処に行ったのでしょう? 私、お役御免ですかね? 」
そう不安げに呟きながら、憎らしいほど晴れやかな青空を見上げました。
投稿が不定期になります。
申し訳ありません。m(__)m