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謀られた結婚

 ブリュンヒルトと別れたシグルズは、一路ブルグント族の陣営を目指す。

 この当時はゲルマン民族もさまざまに分かれており、東ゴート、西ゴート、ヴァンダル族などといろいろ分かれていたようす。

 

 

 間抜いちゃったけど、ファーヴニルとレギン、ふたり分の心臓食べたシグルズは、不老不死の英雄として活躍したんだ^^;

 

 

「あの小僧が味方に加われば、百人力というもの」

 しかし、グズルーンとの結婚を断ったシグルズは、恨まれることに。

「あいにく、俺には、きめたひとがいるんでね」

 ギューキ王の妻、王妃は最強の魔女だったので、惚れ薬を作り、シグルズの杯にこっそり混ぜた。

 するとたちまち、グズルーンにホの字。

 シグルズはこうしてグズルーンと結婚し、グンナルが王位につくと、義兄弟の証を誓った。

 

 ギューキ王の妻はシグルズからヒルトの話を聞き、どうしても息子の妻にと考え、グンナルをけしかける。

 グンナルはシグルズを頼り、シグルズにしか越えられない砦の焔をグラニで軽々飛び越えて、ヒルトが待つ城にやってきた。

 彼女はうれしそうにシグルズを迎えるが、姿が違うので見破れない。

 がっかりするヒルト、見知らぬその男が自分と対決しろというので、しかたなく引き受ける。

 相手はシグルズだったため、あっさり負けてしまうヒルド。

 約束だから仕方ない、と、彼女は入れ替わったグンナルと結婚することになってしまった・・・・・・。



 シグルズはグズルーンといちゃいちゃ。

 そんなことを目の前でされて、ヒルトはいい気分なわけがなかった。

「いっそ、あのひとをこの胸に抱いてしまおうか! それはできない!」

 夜になると庭を歩き回って、シグルズの寝室を遠くから眺めている。

 ヒルトは悲しかった。 

 どう考えても理不尽でしょうよ・・・・・・。

 やっちゃえ、ヒルト(笑

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