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英雄シグムンド

「あなた」

 ジークリンデはジグムンドを送り出すとき、悲しんだ。

 ジグムンドは実の兄であり、彼女は兄とたったふたりきり、ニーベルンゲン族の生き残りだったから。

 最後の・・・・・・。

 

 しかし数日後、ジークリンデは狂い死にしたのだった。

 兄と結ばれてしまったことへの後悔。


 

 幼い息子のシグルズは、母の死を悟るかのように、いつまでも泣き叫んでいた。

 父は名剣グラムをオーディンから授かったとき、運命を感じてしかたがなかった。

「これが俺の、誇りであり、すべてなのか」

 剣は真っ青な刀身で、透明に近く、神々しかった。

 そしてヒルト部分にサファイアのような美しい宝石がはめ込まれていた。

 ジグムンドがネーデルランドの王子だったころ、庭にりんごの木が生えていて、そのりんごの木にある老人がグラムを突き刺した。

 彼は、招かれざる客、オーディン神。

 不幸を呼ぶと恐れられる神で、ジグムンドはなんとなく、その男が何者か、わかってしまった。

「どうだ、コイツを引っこ抜く勇気ある男はいないか」

 シグムントは、前に進み出て、

「俺が抜こう」

 といって、軽々と引っこ抜いた。

 じつはこのとき、オーディンは細工をしていて、最初から彼に抜かせるつもりで魔法をかけていたのである。

 シグムンドが剣を取ると、魔法は解除された。

「おめでとう、勇者殿」

 オーディンがいやらしげに微笑んでいった。

「これがあれば、お前も連戦できるであろう」

 

 シグムンドは、運命を感じて、しかたがなかった――。  

 魔法の剣グラムとは、オーディンが魔法をかけていたから、ってこと!?

 むりやり・・・・・・すぎるような。

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