聖女になれなかった者
招待状が届いた。聖女様と王子様との結婚式だ。出来レースだと思っていたが、聖女になったのは平民のあの子だと言う。結婚するのは、王位が低い第4王子みたいだけれど、今更平民になった私にこんなものを出して来るのはどういう事だ。持って来た者も返信が、直ぐ欲しいと言い私は、「主席出来ません。御結婚おめでとうございます。」と返信を書き、待っている使者に渡した。
腕ある腕輪と指にはめられている色とりどりの指輪、首には一目で高価とわかるネックレスが何本もつけられている。趣味でつけていたら悪趣味だろう。1つであれば見惚れるが、それがこれみよがしに私を着飾っている。これが、今の私の仕事なのだから仕方ない。
そう、私は貧乏な男爵家に生まれた。兄がいて、母のお腹に赤ちゃんがいる時に魔力を検査する教会の人が町に来た。子供達皆が集まり、貧乏領主だった私達家族もそこに加わった。そこで、兄は父と同じ火の属性が出て、喜んで一緒に魔物を刈るのだと走り回っていた。私の番になり柔らかい光が光り、教会の人の顔が怖い顔に変わった。私はお母さんに抱きついてその顔から逃げようとしたが、聖属性を持つものは教会に行かなくては行かないと教会の人に言われた。両親は初めは反対をしてくれていたと思うが、家は貧乏だ。子供が生まれる。教会から、結構な支度金が出ると聞き。私は行く事にした。お金は、全部家において行くと言ったが両親は、お前の支度金なのになに馬鹿な事を、子供が気にする事ではないと言ってくれたが、私が家族を大事だった為無理矢理おいて、教会の人と出発した。泣いた。5才の頃だったと思う。イヤ、6才か、そこら辺だ。大きな教会に着き何も持っていない。私は途方にくれた。支度金は洋服等を買うお金も含まれていたのだ。それを格好をつけおいてきてしまった。連れて来てくれた、神父様に情事を話したら、服は聖女見習いの服が支給されるとの事だが、下着等は、この中に入らない為何とかしてくれると約束してくれた。私は安心したが、この時から少しずつ私の聖女見習い生活は、他の人達より何歩もずれて、始まっているのだった。
私の聖魔法は、外には出せなかった。つまり、他の人には使えなかったのだ。自分には使えた。自分の傷は治せる。他人の傷は直せない。自分の病気は治せる。他人の病気は治せない。
何をやっても、外には出せなかった。神父様が説教を解いても、神様の話を聞いても、聖魔力が上がっても、シスターが罰を与えても食事を抜かれても、3日眠らず聖書を写本しても、私は他人を救う事は出来なかった。
神様に祈る時、その心だけは自由だと私は、早く家族に会いたいと願った。それが駄目だったのかも知れないが口に出すほど馬鹿ではなかった。
国中の聖女候補が集まり、身分の高い者から平民の者までいた。聖女になれば王族と結婚できる。と言う。
私は、しょせん身分の高い方で決まっているのでしょ。と聞き流した。
それから、私の仕事が増えた。身分の高い方から掃除を押し付けられ、他の人が町の人達の治療を行っている時、暇でしょうと洗濯を押し付けられた。勿論お祈りの時間は、皆としなくてはいけない。
辞退をして帰っても、良いのかも知れないが、支度金分は働かなければならない。何年もその生活が続いた。私の聖魔法は、強くなっても外には出せなかった。教会から、聖女になれないだろうと言われ、家に帰る様に言われた。
私は、顔に出さずに喜んだ。帰って良いと言われた。
帰るのに、教会の人が口を利いてくれ、旅商人に乗せてもらい帰れる事になった。感謝をして、荷馬車に乗る。乗ったトタンに全身が総毛立った。こんな事は初めてで悪い事が起こるのか、それとも旅商人が悪人なのかと、思たが魔力を練り周りを見るとある商品に目が止まる、旅商人に
「これは何か」
と訪ねると隣の国から買い付けた腕輪だと言う。見て良いかを訪ねると了承してくれた。箱の中には綺麗なその雰囲気とはまるで違うとても心引かれる細かい細工の腕輪が入っていた。私は、教会で学んだ通りだと思い。旅商人に荷馬車を止める様に言い誰かを呪うつもりかと聞いた。もちろん、そんなつもりはなかったみたいで教会に引き返す事になった。
私を家族の元に届けるのも最近ついて無い為、教会の言うことを聞けば運気が上がるかも知れないと思い得にもならないがやってみることにしたとの事。本当に何が切っ掛けになるかは分からない物だ。
呪いの物を見つけた事で丁寧に家に送ってもらった。あの感覚が呪われている物の感覚なのか……
家が見えてくる。何年ぶりだろうか。10年教会に使えて同じ様に過ごし全然帰れなかった。貧乏だから、手紙も何もなかった。突然帰っていらないと言われたらどうしよう。1人分の食いぶちが増えるのだ。それも、魔法を他人に使えない出来損ないの。いらないと言われてしまうかもしまうかも、どうしよう。家の前に立ったら恐怖が襲って来た。ノックをするカッコのまま固まっていたら、後ろから
「アリス、お前アリスだろう。帰って来たのか。」
と父さんと兄さんが魔物を抱えて帰って来ていた。私は、その姿を見て安心して涙が溢れて来た
「父さん、兄さん私ダメだった。聖女になれんかった。」
兄さんは
「当たりまえだよ。お前が聖女になれんのは10年前から分かってたよ。いかんでも良かったのに、勝手に行って、心配さかけて、楽しかったか。」
父さんは、
「無事に戻って良かった。良かった。何が有ったか聞かせてくれ。狩りに行った後だから、抱きしめられん。おいアリスが帰ってきたぞ!!」
と家の中に声をかけ母さんを呼ぶ。母さんは走って、出て来て私を抱きしめてくれ家に入れてくれる。家の中に9才の男の子がいる。私の事をキョトンと見てる。
母さんが
「あんたの弟のアイロよ。アイロお姉さんのアリスよ。本当に良く無事で、行かないで良かったのに、もっと顔を見せて、ああ、こんなに、大きくなって心配したのよ。」
私の家は暖かかった。貧乏だったが……私はふと気になって聞いた
「お母さん家は男爵だったと思ったのですが何故父さんと兄さんは狩りに行っているのですか。」
母さんは顔を反らして
「ごめんなさいね。頑張ったのだけれども平民になってしまったの。だけどお父さんもお兄ちゃんも猟師としては、とても立派で、暮らしは楽になったのよ。」
なんと領主じゃなく猟師になっていたとは、私はお母さんの顔を覗きみて
「幸せですか。」
と聞く。お母さんは
「アリスも戻って来たものとても幸せよ。」
と嬉しそうに笑う。お母さんが笑っているなら私は良いと思う。お母さんのネックレスに目が惹き付けられた。私は、それが呪われた物だと、気がつく。お母さんに
「そのネックレスは、何処で手に入れた物ですか。」
と聞く。私は全身冷や汗が出る。お母さんは呑気に
「お友達に頂いたのよ。確か結婚のお祝いだったかしら、幸せになるおまじないがかかって入るからなるべくつけておいた方が良いって言ってたわ。」
呪いとまじないは紙一重いや願いが違うだけで同じ物お母さんの友達は、お母さんの幸せを願っていたら、こんなに禍々しい物を発しているのだろうか。私は
「お母さん、うらやましい。お願いです。ネックレス少し私に貸して下さい。お願いします。」
私は頭を下げて、お願いをするお母さんを守る為に、お母さんは娘からのおねだりに上機嫌で
「いいわよ。ネックレスかぁ。アリスもお年頃ねぇ。お母さん、内職頑張って、ネックレス、アリスのプレゼントできる用にがんばるわ。それまでお母さんのお古で悪いけれど我慢してね。」
と違うけれど私に貸してくれた。私は、聖魔法を発動させて呪いを私が受けない様にした。この様な、アクセサリーの呪いはつけている者にのみ呪われると言うものが多い。持ち主が謎の死とかがあるが、持ち主=つけてる人になるわけだ。私が付けている限り呪いは、祓われているのだから、そのうちに無くなるのかな。
まあいいか。
家に帰り、平民になっていてそれでも家族で仲良く暮らして、兄さんが結婚して、外に家を持ち、私達は、段々、お金の心配が無くなって来た。お母さんから借りたネックレスの呪いが完全に無くなって、お母さんに返した時にはアイロは学校に行っていた。私は、お母さんの内職を手伝いこれからどうやって活きるか悩んでいた。お父さんは猟師の仕事が順調なのでズート家にいても良いと言ってくれるが学校も出て無い、読み書きは教えてもらったが、それだけだ。
小遣いをもらい出かける。市場でうろうろと旅商人の店をみる、また呪われている物を見つけた。少し高い、止めておこう、他の店にいき安くなった。呪いの品を買った。高く売っていた旅商人の人には、帰りぎわに教会に行く様に進めたが流された気がする。何事も巡りあわせはある。仕方ない。私は買った指輪をはめる。どんな呪いかは分からない。私は聖魔法で自分を守っているから、呪いの品は凄く魅力的に見える。呪いさえとけば高く売れる。呪いを持ってると知って売っていれば、犯罪になる。知らなければ犯罪ではない。皆知らないと言うよね。でも、今日みたいに教会に行く様に言われたのに行かないで呪いの品を売ったらどうなるのか。そこまで調べる兵士がいるのか。それは神のみぞしる。
私は、そうやって段々と呪いの品を買っては解除をして、売ってを繰り返していたら呪いを解くのを頼まれる様になった。身につけられる物たけだか、呪いの物は多い首、腕、指、私は毎日筋トレをしているような重量を付けて過ごすこととなる。高価な物が多い為家から出ずに過ごす。お母さんも、私に付き合ってくれる事が多い、もちろん内職をしながら、お父さんは猟師をやって帰ってくると、お肉を沢山食べられる。たまに、お兄さんとお嫁さんが甥を連れて遊びにきてくれる。お嫁さんは私の格好を見て少し引いて、呪いの品だと聞いてまた引いていたが今では仲良くしてる。アイロは、学校で色々習ったから、私の呪いの品の受付とかをやってくれてる。貴族とかが多いからとても助かっている。貴族のお婿さんに行くかも知れないそうなっても、私の呪いの品の受付をしてくれるらしい、有難い。私は、戻りたがった。家に戻って出ること無く過ごす事ができて、神様あの頃、お願いを聞いてくれないと恨んでいたけど、思えば、全部終わって見ればお祈り願いどうりに叶ったのかも知れない。と重たい、腕でお茶を飲む。
読んで頂きありがとうございます!
クレクレの方が呪いの指輪を無理矢理奪いでネズミになったり、聖女候補時代に平民の方と友達になったが、魔法を外に使えない事で離れて行った事を話しに入れようと思いましたが力不足で無理でした。私の妄想では、映像化されてるのに、文字するのは力不足残念です。




