愛しい人
僕の愛しい人。
世界で1番愛してる人。
僕の全て。
■■は僕の全て。
■■が僕の名前を呼ぶと、僕は嬉しくなる。
■■が僕を抱きしめると、僕はもっと嬉しくなる。
僕が■■を抱っこすると、■■は幸せそうに笑う。
僕が前を歩くと、■■はぴったりと僕の後ろを付いて回る。
■■が僕のことを大好きと言うと、僕も大好きと言う。
幸せだ。
本当に幸せだ。
■■がいれば他は何もいらない。
毎秒■■のことを考える。
朝も、昼も、夕方も、夜も、春も、夏も、秋も、冬も、■■はどんな時だって僕と一緒にいてくれる。
僕の手を握る小さい手が、愛おしくて仕方がない。
そして悟る。
ああ、夢か。
■■は僕の手をすり抜けて、血だまりに倒れ伏す。
僕のことを呼びながら、呼吸の音が小さくなっていく。
僕は黙って見ていることしかできない。
凪の空間に霧散する大音塊。
誰も■■を助けてくれない。
僕も■■を助けられない。
愛しい人の瞳が濁っていく。
どうしてですか?
なんでですか?
どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、
どうして死んでしまったの………………………………
瀬奈。




