新たなる求婚者? 3
「それにしても、お二人はメアリー様のことをもう少し思いやってもいいのではないですか?メアリー様、私の後ろで縮こまってしまって出てこようとしないではありませんか」
「だってそれは__」
「言い訳はいけません。女性を一人怯えさせてしまったのですから、殿方は反省すべきです。このように女性をむやみに追い詰める姿は、王族として国民に示しがつきません。いいですね?」
「……はい、申し訳ありませんでした」
ここはいつもの校舎裏。
なんか、何かある度にここに来ている気がする。
まあ、一番この学園の中で目立たない場所がここなので仕方ないのだろうが。
そこに着いても私は、いまだにヴィサス様の後ろから出てこれずにいた。
一回隠れてしまったので、なんだか気恥ずかしくて出てきにくいのだ。
そして、それを見かねたヴィサス様が王族2人を相手に少しお説教を始めたのがさっきのこと。
王族相手に一歩も引かず、堂々と意見を言うヴィサス様がかっこよすぎて、結婚するならこんな人がいいと思ってしまったのは内緒の話。
「さて、お二人も十分反省したようですし、メアリー様、よろしいですね?」
「………はい…」
おずおずとヴィサス様の後ろから出てくる。
くっ!この私がいくら目立つのが嫌だからって、人の後ろに隠れるなんて負けたみたいでなんだか悔しい!
悔しさと恥ずかしさで頬を赤く染める私。
「これでやっと話し合いができますね。それで、何故お二人はあのような騒ぎを?」
そのままの流れでヴィサス様が話し合いを仕切ってくれるらしい。
私は恥ずかしさのあまり、今はお2人の顔をまともに見れないのでとても有難い。
「ああ、それは___」
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
「なるほど、メアリー様を取り合って言い合いをなさっていたと」
「いや、それは__」
「違うのですか?」
「……はい、そうです…」
ヴィサス様強し。
あの王族二人に、またもや強気で意見を言うヴィサス様。
いくら公爵家のご令嬢とはいえ、ここまでいくと不敬罪に問われそうなものだが、この2人の様子を見ると大丈夫そうだ。
というか、ヴィサス様はレオン殿下が私を狙っている現場を目撃した訳だが、何も思わないのだろうか…
おそるおそるヴィサス様の顔色を伺う。
が、ヴィサス様は純粋に私のために怒っているだけのようで、嫉妬のような感情は見えない。
…あれ?ヴィサス様はレオン殿下がお好きだったのでは…?




