表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/490

降臨 22

「って、そんなことで誤魔化されんぞ!何か言いたくないことでもあるのか?」



お、さすがにそこまで馬鹿ではなかった魔王。


さらにレオン殿下に詰め寄る。



「あ、あー……あ、そういえば魔王は名前なんていうんだ?これから仲良くするんだし、せっかくなら名前で呼びたいから教えてくれないか?」



おっと、これまた露骨な話題転換。


でも、私も名前は気になるな。


というか、本当に魔王に名前なんてあるのだろうか?


そして、魔王はまたこんな誤魔化しに騙されるのだろうか?



「え?妾か?妾の名前は【ルナ】。妾の名前を知っている者はこの世に数えるほどしかおらん。誇るが良いぞ!」



そう言って、得意げに胸をそらす魔王。



おっとー?またしても魔王は誤魔化されてしまったーっ!


何度も同じ手に引っかかっているが、もしや魔王は天然なのか!?


先ほど気づいたのはただのまぐれだったとでも言うのか!?



というか、魔王の名前ルナっていうんですね。

めちゃくちゃ可愛い名前ですね。



「ルナ、か。いい名前だな」


「そうだろう!秀麗(しゅうれい)威厳いげんのある妾に相応しい名前であろう?」



秀麗?威厳?

そんなもの、魔王にはないと思いますけど。



「そ、そうか?どちらかというと可愛らしい名前だと思うが…」



案の定、レオン殿下も私と同じことを思った様子。



「殿下ー!ご無事ですかー!」



そのとき、遠くから声が聞こえてくる。



「おー、シルト!戻ったか!」



遠くから聞こえてきた声の主は、助けを呼びに行ってくれてたシルトだった。


六人で編成された小隊を複数連れていて、レオン殿下が言っていた通り、キングゴブリンの出現に対して、急いで戦力を集めてくれたのが分かる。



そして、レオン殿下の声に気づいたシルトたちはこちらに向かってくる。



……って、魔王のことはどうしましょう?



「レオン殿下。魔王……ルナのことはどうしましょう?隠したほうがよろしいでしょうか?」


「そうだな…基本的には隠す方向でいこう。むやみに魔王や魔王の生まれ変わりの話を広げれば、魔王が復活したと混乱を招く事になる」


「わかりました。ルナのことは内密にいたします」


「ただ、各公爵家と俺の父上……陛下にはこのことは伝えておく。何かあったときに俺たちだけでは手に余るだろうからな。ルナとヴィサス嬢もそれでいいか?」


「はい、私もレオン殿下と同意見です。混乱を招かないためにもその方がいいと思います」


「…まあ、妾も皆を混乱させたい訳ではないからな。仕方ない」


「ルナには少し窮屈な思いをさせるだろうが、その分埋め合わせはするから許してくれ」


「お、埋め合わせとな?例えばどんなのだ?」



レオン殿下の言葉に、ルナはキラキラとした期待の眼差しを向ける。


それに対して、レオン殿下はニヤッ、と笑って答えた。



「……この時代の最高の料理でもてなそう」


「おー!それはいい!妾は食べ物に目がないのだ!そしてなんだが…あれはあるのか…?」


「もちろん、最高のデザートもつけよう」


「おー!やったー!絶対だぞ!もう撤回できんからな!」



料理とデザートで言うことを聞く魔王。


おい、魔王。それでいいのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ