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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 7

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降臨 8

「単純に(もろ)い。コアごとまとめて押し潰せば、コアがどこにあろうと関係ない。耐久力を再生に頼り切りになっているからこうなるのだ」


「…クソッ…!化け物め……!」



潰れてしまったゴーレムは、砂となって跡形もなく崩れ去る。



「これが…魔法なのですか…?」


「ああ…俺が読んだ文献通りなら、これが一つの魔法の到達点だ。今の人類には理解することも真似することもできないだろう…」


「キングゴブリンが子供扱いされています…こんな力に昔の人類はいったいどうやって(あらが)っていたのでしょうか…」


「それはわからない…古代の文明は俺たちが想像するよりずっと発達しているのか、他に理由があるのか…とにかく、今の俺たちにできることは何もなさそうだ…」



チラッと、再び横目であの二人を確認する。


しっかり障壁内にいるようで安心した。


あの障壁は、外からの力には強いが、内側からは簡単に外に出れる。


いつの間にか外に出られていては、守れるものも守れなくなってしまう。


そんなことを考えながら、キングゴブリンに視線を戻す。



「さて、もう決着は着いたように思うが、そなたはどう思う?」


「クソ…クソッ…クソッ!クソォォォォォォッ!!!」



その瞬間、キングゴブリンを中心に大きな風が巻き起こる。


その風はとても強力で、周囲にいるゴブリンたちも空中に飛ばされるほどだ。



「このようなことはあってはならぬ……あのときの屈辱はもう二度と……!ゆえに我はもう負けてはならぬのだ…絶対に負けてはならぬのだっ!!!」



風が、キングゴブリンに向かって収束し始める。



「我は負けぬ…たとえどのような事をしても…我自身が消えてなくなったとしても…っ!!!」



収束する風に巻き込まれて、ゴブリンたちがキングゴブリンの元に集まっていく。


集まってきたゴブリンたちがキングゴブリンの身体に触れると、(ちり)のようなものに分解され、そのまま吸収されてしまった。


それは、ゴブリンメイジたちも例外ではない。


中には抵抗するゴブリンもいたが、それも無理矢理吸収していく。


そして、キングゴブリンがゴブリンたちを吸収していく度に、キングゴブリンの身体が異形のものへと変貌を遂げていく。

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