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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 29

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本物の竜 18

「服だと?それはお前たちが身につけているその布切れのことか?」


「え……まさか服が何か分からないのですか?」


「ああ。それがどうかしたか?」



なんと、このイケメン(竜)。

服の存在そのものを知らなかった。


だから服を身につけるどころか、局部も何もかも丸出しにした状態で堂々と仁王立ちしているのか。



「えーっとですね…服というのはこうして身につけることで寒さを(しの)いだり、身体に傷がつかないようにするためのもので……」


「寒さと傷だと?我の身体は特別頑丈だ。寒さは感じぬし、傷など余程のことが無ければつくことはない」


「あ、そうですね…」



そう、このイケメンは竜なのだ。


竜の身体は寒さを感じず、傷つくこともない。

なんせ、私の全力のパンチを受けてびくともしなかった。


この感じだと、暑さも感じなさそうだ。


なら、別の方向から服の有用性を伝えるしかない。



「それ以外にも服には役割がありまして、その……恥ずかしいところを隠したりとか、そういう意味もありましてですね…」


「恥ずかしいところだと?我の肉体に恥ずべき場所などない。我の肉体はすべからく崇高(すうこう)で、偉大なものなのだ。ほら、見てみろ」


「え」



そう言って、イケメン(竜)は両手を広げて身体をアピールしてくる。



(いや、あの…全部丸見えなんですけど…?

むしろ強調しているからより目立って見えるんですけど?)



手を広げた状態で動き回るものだから、例のアレがあっちへブラブラこっちへブラブラと身体の動きに合わせて動き回るので、自然と視線がそちらに吸い寄せられる。



「いや…ちょ…止めろーっ!」


「む?」



動くものを目で追うのは自然なこととはいえ、あんなものに気を取られていた事実に耐えきれず、思わず叫んでしまう。


イケメン(竜)も、私の叫び声に反応して動きを止めた。



「なんだ。何故止める?」


「貴方の…!その…!アレが揺れるんですよ!」


「アレ?」



そう言って、確かめるように身体をゆさゆさと揺さぶる。


そのせいで再びアレが左右に大きく揺れ動く。



「あーっ!だから動かないでください!アレが揺れますから!」


「だからアレとはなんだ。アレだけでは何なのか分からんぞ」



そんなこと言いながらイケメン(竜)は尚も身体を揺さぶり続ける。


もちろん、アレも豪快に揺れまくっている。



(こいつ…っ!もしかして分かった上でやってませんよね…!)



イケメン(竜)の態度が白々しく感じて、もはやわざとではないかと疑いの念が強くなっていく。


分かった上で見せつけているのではないかと。



(……いいでしょう。そちらがその気なら私ももう逃げません…覚悟しなさい…!)



何度言っても理解しないイケメン(竜)に痺れを切らした私は、ついにあの単語を口にする覚悟を決める。



私には言えないと思っているだろう…?

舐めるなよ!



揺るがない決意を胸に、私はついにあの単語を口にした。

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