表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 29

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

532/546

本物の竜 2

「さて、それではさっさと帰りますよ。ルミナス、立ちなさい」


「うぅぅ…へ?あ、はい!」



私の呼ぶ声に、痛みで頭を押さえながら座り込んでいたルミナスが、半ば反射のようにシャキッと立ち上がる。



「貴方、時空の聖女なのでしょう?ならば、空間転移は出来ますね?」


「あ、はい!出来ます!ステラ様!」


「よろしい。後、私のことはステラ様ではなくメアリーと呼ぶように。間違えたらお尻百叩きの刑ですからね」


「は、はい!メアリー様!」



私の名前を訂正させると、はじめは罰の重さに沈んだ顔をしていたが、何故か徐々にその顔が恍惚(こうこつ)としたものに変わっていく。


端的に言えば、ニヤニヤしていた。


何を考えているんだ?



「……まあ、いいでしょう。コケ、こちらに来なさい」


「はーい!」



コケも呼び寄せ、準備万端。

後は、このルミナスに私の家がある地点を教えれば問題なく転移出来るだろう。



「あ、あの…!メアリー様…!」


「心配しなくても、ルナが戻ってきたら連絡ぐらいは差し上げます」


「あ、ありがとうございます…!」



何やら不安そうなスターシに、一番心配であろうルナについて、表に戻ってきたらすぐに連絡すると伝える。


私の予想は的中したようで、スターシは少し安心したのか、大きく頭を下げながらお礼の言葉を言った。



私は心配りが出来る女。


この程度の配慮、造作もないのである。



「転移地点は……そうですね、私の家は森の中にあるので、近くの分かりやすい所にしますか。ということで、ヘルメス国の東街城門付近でお願いします」


「承知っ!」



ビシッと私に対して敬礼するルミナス。


オーバーサイズの右袖が、頭の横からダランとだらしなく垂れる。



「よろしい。ほら、コケもこっちに寄りなさい」


「はーい!」



ルミナスが私の足元に転移するための魔法陣を展開しだしたので、私はその内側に入るようコケに呼びかける。


コケは私の腰回りに両手を回しながらピッタリとくっついた。


そのタイミングで、足元の魔法陣がパァッと光り輝く。


どうやら、転移の準備が完了したようだ。



私は周囲を見渡すと、別れの挨拶でお決まりの、あのセリフを口にする。


「それでは皆さん、ごきげんよ__」




「ちょちょちょちょーっと待ったぁぁぁぁっ!!」




そのとき、急に大きな声で呼び止められる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ