私が___ですか?何かの間違いでは? 9
『それで、私はどうしたらいいんです?』
『なんのことはない。妾がメアリーの方に力を寄せるから、メアリーがそれを吸収するようなイメージをすればいい』
『イメージ……とにかくやってみましょう』
吸収がどんなものか分からないが、とにかく集中する。
(むぅぅ……吸収ということは身体の中に溶けていくイメージでいいんですかね…?)
そのとき、何かはよく分からないが、自分の大事なところに何かが近付いてくるのが分かった。
これを……自分の中に…………
『__そこだ。引き寄せるんだ』
ルナの声が聞こえる。
言われるがままに、近付いてきたものを受け入れるようなイメージをする。
徐々に私の中へと近づいていき、やがて私の中に入ろうとしたところで____
__パシュンッ!
『……おや?』
『なっ!?』
何故か思い切り弾かれてしまった。
『お、おかしい…もう一回やるぞ』
『ああ、はい』
再び集中する。
もう一度、私の中に入ろうとしたところで__
__パシュンッ!
またもや弾かれてしまった。
『な、何故だ!何故弾かれる!?』
『単純に私がその星の神とやらではなかったのでは?』
力を吸収出来ないということはそういうことなのだろう。
しかし、適正が無さすぎて力の方から拒絶されるとは……なんだか悲しい。
『いや、いくらなんでも弾かれるのはおかしい。軽く反発されることはあっても、吸収自体は出来るはずだ。なのに何故弾かれるんだ…?』
『逆に何故弾かれることがないと分かるんです?他の方に試したことでもあるんですか?』
『いや、それはないが…ただ、力を持っていると分かるのだ。この力は常に何かと結びつきたがっている。妾が無理矢理抑えていないと、自然とどこかに散っていこうとするくらいだ。だから弾かれるのはおかしいはずなのだ』
『そうなのですか?私の適正が0どころか−に振り切っているから弾かれるとかじゃないのですか?』
『適正に−も何もあるか。いいから、もう一度やるぞ!』
『はぁ……まあ、いいですけど』
__パシュンッ!
『もう一回だ!』
『はいはい、分かりました』
__パシュンッ!
『クソッ!まだまだ!』
『まだやるんですか?』
__パシュンッ!
『入れ…!なんで入らないんだぁ…っ!』
『そんな無理矢理押し付けても__あ、また弾かれました』
__パシュンッ!
『妾がこの程度で諦める訳にはいかん…!』
『もう止めましょうよ。無理なものは無理なんですから』
__パシュンッ!
『もう一度!』
『…………はぁ』
__パシュンッ!
『もう一度だ!』
『………………』
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
『なんでだ!何故上手くいかないんだ!』
『……いつまでやるんですかぁ…これ……』
もう54回目の失敗。
私の精神ももう限界だ。
いい加減諦めてほしい。
私は星の神どころか、力の方から願い下げ、ということでいいのではないか?




