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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 28

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私が___ですか?何かの間違いでは? 7

『それで、今のルナには感じ取れないとしても、人間が魂を認識することなど可能なのですか?』


『ああ、可能だ。特別な道具を使うか、または()()()()()()()()()()()()()とかな。メアリーも経験があるだろう?コケとの名付けがその最たる例だ』


『ああ、アレですね』



確かに、コケに名付けをしてから感情がうっすら分かるようになったし、何となく気配も感じ取れるようになった。


これがそういうことなのだろうか?



『そして、もちろんこれは()()()()()()()()()。神から力を与えられた代行者のようなものだからな。自身が与えられた神の力や存在には敏感に反応する。妾でいうと(ことわり)の聖女であるスターシがそうだな』


『聖女……』



確か、あのルミナスという美少女は時空の聖女と言っていた。


ルナの話の通りなら、星の神の魂が見える…?ということなのだろうか。



『過去に(ことわり)の聖女であるスターシから聞いたのだが、魂というよりかは自身に力を与えてくれた存在を感じ取れるらしい。今の妾たちは人間であり、一部神でもある。事実上、神から人間に堕ちてきたようなものだから完全な神のときといろいろ違うのだろうな。だからあの聖女も()という表現をしたのだろう』


『…よく分かりませんが、つまり聖女は神の力を感じ取れる、ということですか?』


『そういうことだ』



その理屈で言うなら、ルミナスが言う私が星の神だという話はどうなるのだろうか?


私はもちろん、神の力なんて使えないし持ってもいない。


一体何に反応しているというのだろうか?



『あながち、時空の聖女が言っていることも間違いではないと思うぞ。覚えているか?過去にキングゴブリンが妹の力を使った時、妾は空間の歪みなど一切知覚出来なかったのに、メアリーだけはハッキリ見えていた。さらに時空の聖女がメアリーのことを星の神の生まれ変わりだという。これはもしかしたら、妾の転生先がメアリーであったことも偶然ではないのかもしれないな』


『いや……そんな都合のいい話があります?』


『分からんぞ?そなたは記憶などないと言ったが、何かの拍子に自覚してしまえば全て思い出すやも知れん。今はただその自覚がないだけでな』


『そうですか……』



自覚がないだけで本当は神様かもしれない…か。



『まあ、どうでもいいです。だって、私は私ですし』



結論、()()()()()()


自身の正体が神様だろうが人間だろうが、はたまた別の何かだろうが知ったことではない。





私は私だ。





その正体がどうとか関係ない。


私が私自身のことをどう思っているか、それが大事だ。



『なんだ。自分が神なのかもしれないのだぞ?気にならないのか?』


『気にならない訳ないじゃないですか。馬鹿なんですか?』


『ば…っ!?い、いきなり何を言う…!?』


『それはこちらのセリフです。あんな神かもしれないとか言われて気にならないほうがどうかしています。そこを私は()()()()()()()()()()だけです』



気にするだけ無駄だと判断しただけだ。


どうせ気にしたところで結果は分からないんだし。

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