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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 28

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私が___ですか?何かの間違いでは? 6

「あーあ、チビ助のせいで怒られちったー」


「なんだとぉ!牛女が悪いんだもん!」


「なにー…?」


「なにさー…?」


「むぅぅぅ……」


「ぬぬぬぅ……」



またもや睨み合う二人。



「__おや?置いていかれたい人は誰ですかね?」


「わ、私たち仲良し!ね!?」


「う、うん!仲良し仲良し!」



私がそう言うと、一瞬で抱き付き合う二人。


その顔には、ぎこちない笑顔が浮かんでいる。



「うわぁ……外から見るとあんなかんじなんだ……」


「……私たちも気をつけましょうね…」



例の二人の先輩は、ひっそりと過去の行いを反省した。



『おーおー、過去といい今といい、面倒見がいいもんだな?なぁ、()()()()?』



その時、内側から私のことを小馬鹿にするような声が聞こえてくる。


もちろん、ルナだ。



『なんですか。貴方までそんなこと言うんですか?だいたい、ステラ様って貴方の妹なのでしょう?もし私がそのステラ様とやらなら、姉である貴方が分からないのはおかしいのではないですか?』


『いや、おかしいことはない。何故なら、()()()()()()()()()()()()()()からだ』



ルナからの返答は予想外のものだった。


今まで出来ないことはないと思っていたばかりに、この答えには少し驚いた。



『魂が見れない?それは神の力をもってしてもですか?』


『いや、神の力は関係ない。そもそも妾自身がそういうのが苦手なだけだ。おそらく、妾以外の神たちは魂を認識できると思うぞ?』


『……あ、ルナだけ見えない…と?』


『そうだ』



あー……だからルナは妹である星の神の力を探す時もあんなに苦労していたのか。


よくよく考えてみれば、神ほどの強大な力を駆使すればこの地上全てを探せそうなものだが、それをしていない。

というより()()()()()()のだ。


探知などが苦手だから、余程近づかないと妹の力にも気づけない。


そんなんだから魂なんて見えるはずもないのだ。



『……なんだ、何か文句でもあるのか?』


『いえ、そういう訳では……』



ただ、神にも出来ないことがあるんだなーと思っただけだ。



『いーや、妾には分かる。ああ、そうだとも。妾が苦手とか言って探知する技を身に着けなかったから、今の今までこんな悠長に探す羽目になっていると』


『いや、そんなことを考えていた訳では……』


『いいんだ。事実だから……』



なんか知らないが、ルナの地雷を踏んでしまったらしい。


私の内側で落ち込んでいるのが分かる。



『あー……アレなら、私が教えましょうか?そういうの得意ですし』


『お、いいのか?』


『ええ。どうせ時間はたっぷりありますし、私たちは一蓮托生(いちれんたくしょう)。私にも苦手なことはもちろんありますし、そこは持ちつ持たれつでやっていきましょう』


『おお…!やはりメアリーはいい奴だな!今後ともよろしく頼む!』



よし、ルナの機嫌が元に戻った。


教えるのは少し手間だが、ルナ自身は別に苦手なだけで出来ない訳ではないと思うし、普段の様子から察するにその気になればすぐに覚えられるだろう。

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