私が___ですか?何かの間違いでは? 4
「__ですが、最近一人でコケのお世話をするのが大変になってきたんですよねー。それに、コケだとアホすぎて話し相手としてはちょっとアレですしー、身体がなまらないように適度に模擬戦闘とか出来るとなおいいのですがー。誰か、コケのお世話を手伝ってくれて、一緒にお茶もしてくれて、それでいて模擬戦闘までしてくれるような都合の良い人はいないですかねーー?」
「あ…………はい…!はいはいはい!ここに!ここにいますよっ!」
私の独り言に反応して、先ほどまで失意のどん底みたいな声をしていたルミナスが勢いよく声を張り上げる。
「あら、本当ですか?それなら申し訳ありませんが、お願いしても?」
「はい!こちらこそよろしくお願いしますっ!」
ルミナスは嬉々とした声で立ち上がると、満面の笑みで私の隣に駆けてくる。
「…フフッ、メアリー様ったら…心臓に悪いです…」
そんな私たちの様子を見て、スターシは安心したように笑った。
あーあ、これで面倒を見なければならない奴が一人増えてしまった。
『__なんだ、ずいぶんとお優しいじゃないか?うん?』
『うるさいですよ、ルナ』
そんな私の内心を知ってか知らずか、ルナが内側からからかってくる。
こっちだって、したくてしてる訳じゃないんだからね!
聖女というくらいだから何かと便利だろうなーと思ったから受け入れただけだから!
勘違いしないように。
『……ツンデレ』
「フンッ!」
バチィッ!
私の渾身のシッペが左手に炸裂する。
『あいたー!?り、理不尽だぞー!?』
その痛みをもろに味わったルナは、私の内側で無様に叫び声を上げた。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
「__と、メアリー様たちがいない間に起きた事は以上になります」
「なるほど、そんなことがあったんですね…」
生意気なルナにお仕置きをかました後、スターシから私たちがいなくなってからの出来事をあらかた聞いた。
私たちが騙されて外に誘導されている間に、こっちは大変だったようだ。
だが、いろいろあって解決したみたいなのでそこは安心した。
『うぅ……こんなの理不尽すぎるぞ…妾は断固抗議する…!』
『おや?何やらまだ懲りていない人がいるようですね?』
何やらブツブツと恨み言が聞こえてくる。
私は指をシッペするときの形にすると、ブンブンと素振りした。
『わ、分かった分かった…!いい子だからその物騒な指はしまえ!』
『おや、遠慮しなくていいんですよ?』
『遠慮なんてしておらん!いいからしまえ!』
『はいはい』
私は指を元の形に戻す。
こちらはいつでもシッペをする用意がある。
それが嫌なら、不用意に私に逆らわないことをオススメする。




