私が___ですか?何かの間違いでは?
ごきげんよう。
私の名前はメアリー。
ただのメアリーです。
私がメインになるのは久しぶりじゃありませんか?
最近は別の方にメインを譲ってばかりで、主人公が私じゃなくなったのかと思っていましたよ。
ですが、ついにお待ちかね。私の出番です。
ここからは主人公としての格の違いを見せつけて……ってなんですか?
メタいこと言ってないでさっさと本編に移れって?
…………いいでしょう。私は寛大ですからね。
この程度のことでは怒らないのです。
だって、主人公ですから。
……で、なんです?
確か、私が星の神だとかなんとか言われて___
「__いや、そんな訳ないじゃないですか。何かの間違いでは?」
そうそう。
何故か私が星の神とかいうのにされていたんだった。
(はっ、あり得ません。私が星の神?寝言は寝てから言ってください)
仮に私が星の神だというのなら、何故魔法が使えないのか。
自慢じゃないが、私は魔力の操作に自信はあっても魔法はこれっぽっちも使えない。
魔法が発動する兆候すらないのだ。
神様なら魔法など自由自在に、それこそ月の神だったルナみたいに使えるはずだ。
だが、私にそんな様子は少しもない。
(どうせ何かと勘違いしているのでしょう。例えば、私の中に月の神であるルナがいるから、それに関係しているんじゃないか…とか)
それに、私が星の神だったらいいお笑い草だ。
ルナがどんな想いで妹である星の神を探していたのかは知っている。
それが実はずっと一緒にいましたなんて、灯台下暗しもいいところだ。
何よりも私に星の神としての記憶も、ましてや自覚もない。
ゆえに私は星の神ではない。
はい、論破。
「心配せずとも、間違いなく貴方様は星の神、ステラ様です」
「だから違うと言っているでしょう」
「いいえ。これだけはいくらステラ様のお言葉でも受け入れられません」
「私はステラ様とやらではないのですが?」
しかし、そんな私の思いを知ってか知らずか、私がどんなに否定してもこのルミナスとかいう美少女はしつように私のことを星の神だとか言ってくる。
いい加減、うんざりしてきた。
「はぁ、しつこいですね。そこまで言うなら何か証拠でもあるんですか?」
「証拠ですか?そうですね……それならば、過去にステラ様から受けた神託の内容とかはどうですか?これなら、私と星の神であるステラ様しか知らないことなので、すぐに証明できると思います」
「いや、知りませんけど。神託なんて」
「お忘れですか?結構頻繁に送ってくれてたんですよ。例えば、太陽の神がムカつくから殴り飛ばしたとか、太陽の神が変態だから蹴っ飛ばしたとか」
「え、なんですかその内容…」
「え?ステラ様が過去に送ってきた神託の内容ですけど?」
「ええ……」
なんて無駄な神託なんだ。
そんなのただの愚痴じゃないか。
「……というか、過去の神託って一体いつの話をしているんです?確か、星の神は相当昔にいなくなったんですよね?代々神託の内容を受け継いでたりするんですか?」
「いえ、受け継ぐ必要はありません。何故なら、私自身が神託を受けた本人ですから」
「……は?今なんて?」
「はい。私自身が神託を受けているので、受け継ぐ必要はないと言いました」
「……貴方人間ですよね?今何歳なんです?」
「えっと……三千を越えたあたりから数えるのを止めてしまって…申し訳ありません……」
「ええ………」
この美少女は、その見た目で三千歳をゆうに越える超年増だったらしい。




