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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

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三聖女、一堂に会する 18

「……イーリス様…月の神であるルナ様に向かってその態度…その口の利き方…大変失礼ではありませんか…?」


「え……スターシ…?」



スターシの目からは光が失われ、まるで深い闇を覗き込んだかのような、底しれない恐怖を感じる。



「止めろ、スターシ。妾は気にしておらん」



だが、そんなスターシに対してルナが止めるように指示する。



「し、しかしルナ様…!」



それにスターシは不満があるのか、抗議するような顔でルナに進言しようとする。


しかし……



「くどい!妾はいいと言っている。それとも、何か不服か?」


「い、いえ…出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありません…」



それをルナは一刀両断。


スターシの言葉に重ねるようにして、それ以上言う前に(さえぎ)ってしまう。


その有無を言わせぬ迫力に、スターシは緊張した面持ちで深く頭を下げた。


そのせいか、ルナから不機嫌なオーラが漂ってきて周囲の空気が重くなる。



「__ご主人様ーっ!!」



そんな暗い雰囲気の中、関係ないとばかりにルナに飛びつく奴が一人。


そう、コケだ。



「んぅ?ご主人様じゃ……ない?」



しかし、何か違和感を感じたのか、不思議そうな顔で首を傾げるコケ。



「すまないな。厳密には妾はそなたのご主人様ではない」



そんなコケを、ルナは優しい手つきで頭を撫でた。


コケはよく分からないが、頭を撫でられるのは気持ちいいらしく、目を細めている。



その頃には先ほどまでの暗い雰囲気は完全に霧散しており、アタシたちはホッと息をついた。


コケ、様さまである。



「どれ、そろそろ本物のご主人様とやらに代わってやるか」



そう言って、ルナは静かに目を閉じる。


すると、ルナが纏っていた雰囲気が徐々に変化していく。


(おごそ)かで畏怖を感じる雰囲気から、凛とした鋭く気高い雰囲気へと変わっていく。



「__で、なんで貴方たちはここにいるんですか?」


「ご主人様だー!」



目を開き、アタシたちに向かってぶっきらぼうに尋ねてくる。


目の色も白色に戻っており、そのちょっと冷たさを感じる丁寧な口調は間違いなくメアリー様だ。


コケもメアリー様に気づいたのか、パァッと花が咲いたように笑顔になり、メアリー様を強く抱きしめる。

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