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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

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三聖女、一堂に会する 16

「「……天に召します我らが神よ。我ら無辜(むこ)なる民の声を聞き届け給え__」」


「て、天に召しますわ、我らが神よ。我ら無辜なる民の声を聞き届け給え__」



始まった。


スターシとルミナスが唱える呪文(?)を慌てて追いかける。



「「(ことわり)を制定せし月の神よ。声が聞こえましたら我らを導き、我らをお救いください__」」


「こ、理を制定せし月の神よ。声が聞こえましたら我らを導き、我らをお救いください__」



徐々にスターシとルミナスの魔力が上がっていくのが分かる。


それにつられて、無意識にアタシの魔力の出力も上がっていく。



____そして、魔力が最大に高まったそのとき、ついにやってきた。



「「神の交信っ!!」」


「か、神の交信っ!!」



最高潮にまで高まったアタシたちの魔力が真上に放出される。


そして、空中で混ざり合うと手を繋いで輪を作っていたアタシたちの中心に落ちてくる。


落ちてきたアタシたちの魔力が、まるで餅がこねられているかのようにうごめき、形を変えていく。



これは……無線機?



どこかで見たことあるような長方形にアンテナのような細い棒が生えた、無機質な黒色の筐体(きょうたい)


長方形の中心に透明の画面のような部分が付いており、その画面の下には赤色のボタンが。

上には小さな丸があって、その内側に小さな穴が網目状に付いている。


どこからどう見ても無線機にしか見えないが、こんな魔法の世界で無線機なんか存在するはずもないし、たぶん形が近いだけでこの世界特有の神様に通じる特別な道具であるに違いない。



それがアタシたちの輪の中心でフヨフヨと浮いているところを、スターシは繋いでいた両手を離して素早く掴み取る。


そのまま赤色のボタンを押し、スターシはこう言った。



「__こちらスターシです。聞こえていたら応答願います。オーバー?」


「……は?」



……なんだこれ。

…やっぱりあれは無線機じゃないか!



見た目通りの使い方に、逆に困惑してしまう。


最初は超常的な力か何か…それこそテレパシー的なやつで繋がるのかと思っていたが、こんな機械感丸出しの道具を使って繋がるなんて想像していなかった。



こんなの……魔法じゃない…!



あまりに予想外な光景に、アタシは思わず拍子抜けしてしまう。



すると、無線機(?)の上部にある網目状の小さな穴からピー!ガガガッ!と機械音が聞こえてくる。


あの穴、やはり音声を発するところだったらしい。



……ということは、この無線機(?)の先に繋がっている相手が呪文にも出てきた月の神…ということなのだろうか?



そう思うと緊張してしまう。



すると、しばらくして小さな穴から人の息づかいのような音共に声が聞こえてきて____




__バンッ!



それと同時に、この部屋の入口である扉が開く音がした。

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