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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

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三聖女、一堂に会する 13

「【創造】で作り出しただけで、本人を呼び出した訳じゃない、ってことね…」



光の粒子となって消えていったメアリー様は、あくまでアタシの魔力で作り出した人形のようなもの。


つまり、自力で動く事も出来ないただの()()という訳である。



「…【創造】で作り出されたものは時間の経過と共にこのように消滅します。消滅までの時間は込められた魔力の量と質、作り出したものの規模で変わるようですが…」



そこに、スターシが神妙な面持ちで補足してくれる。



やはり、アタシの思った通り先ほどのはアタシの魔法で作った偽物で、メアリー様本人ではないということだ。


それに、アタシが何もしていないのに消えていった理由もこれで分かった。



「……ご主人様じゃなかったの?」



悲しそうな目でこちらを見上げるコケ。



「…ごめん。アタシの魔法で作ったから本物じゃない」


「そっかぁ…そうだよね……」



残念そうに目を伏せるコケ。


ついに会えたと喜んでいた分、今の目を伏せた姿がより一層かわいそうに見える。



「……おそらく会えますよ。(わたくし)たちが協力すれば」



そのとき、スターシがいきなりそんなことを言い始める。


アタシとコケは、驚きのあまりスターシに視線を向けた。



「先ほどの出来事から推測すると、(わたくし)の言うルナ様とイーリス様が言うメアリー様、不死鳥様が言うご主人様は同一人物のようです」


「そ、そうね…たぶん…」



先ほどの出来事と言うと、アタシが作り出したメアリー様の人形の話だろう。


それを見て、アタシたち三人はそれぞれ、【メアリー様】、【ルナ様】、【ご主人様】と言った。


その言葉を素直に信じるなら、アタシたちが言った三人は同一人物ということになる。



実際、メアリー様の中にルナが存在するため、見た目だけで言うなら間違ってはいない。


だが、何故スターシがルナの存在を知っているのかが分からない。


あのメアリー様が、簡単にルナの存在を他人に教えるとは思えないし……



「メアリー様とは…ルナ様の宿主様のことで間違いありませんか?」


「宿主…?」



宿主……それはつまり、ルナがメアリー様に寄生してる、と言いたいのだろうか?


実際は寄生というより、元からメアリー様の中にいたルナが覚醒して表に出てきただけらしいのだが……



「…間違いなさそうですね。それなら、あの魔法を使えば大丈夫だと思います」



アタシの反応を見て何かを察したスターシは、確信したように目に力を込める。


そして、アタシが何か言う前に、スターシは右上の何もない空間を見上げながらこう言った。



「__ルミナス。ちょっと来てください」

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