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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

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三聖女、一堂に会する 12

「ほ、本物…?」



そこにいたのは、紛れもない()()()()()だった。


あの髪。あの顔。あの胸。あの腰。あの脚。

あれだけ(した)っていた相手なのだ。

見間違うはずがない。



光から解放されたメアリー様は、ゆっくりと地面へ降り立つ。


ただ、何故か目を閉じたままで一向に開く気配が無い。


それどころか、両手をお腹の前で組んだまま動こうともしない。




……何かがおかしい。




「め、メアリー様…?」

「おや、ルナ様ではありませんか」

「ご主人様だ!」



不思議に思ってメアリー様に話しかけると、三つの異なる声が重なる。


しかも、それぞれが違う名称で。



「え?」

「おや?」

「んぅ?」



またもや声が重なる。


声がした方に視線を向けると、そこにはスターシとコケが驚いた様子でこちらを見ていた。



(…え?今ルナって言った?確かにメアリー様の中にルナがいるけど、なんでそれを知って……)



スターシもアタシとコケを怪訝そうな目で交互に見ている。


おそらく、スターシも状況が理解出来ていないのだろう。



「この人がコケのご主人様だよ!やっと会えた!」



アタシとスターシが動きを止める中、はじめに動き出したのはコケだった。


アタシたちが言ったことなど何も気にしていないのか、飼い主が家に帰ってきたときの犬のように興奮した様子でメアリー様に突撃する。


思い切り地面を踏み切り、押し倒す勢いで飛びついた。



「____あれ?」



しかし、メアリー様は避けるどころか受け止めることもせず、コケが飛びついた勢いのまま押し倒された。


これには押し倒した本人であるコケもおかしいと首を(かし)げる。



まるで見た目だけの()()()みたいで__



「……なるほど。【創造】で作り出しただけで魂は宿っていない、ということですか…」



その光景を見て、スターシは何やら理解したのか静かに頷く。



(どういうこと…?アタシが呼んだんじゃないの?)



アタシはメアリー様に会いたいと強く願った。


だからアタシの魔法でメアリー様を召喚した……と思っていたが、実は違うのか?



【創造】……文字のままの意味なら何かを作り出すという意味だが、もしや()()()()()()なのか…?



すると、メアリー様の身体が急に光り出す。


それからすぐに、メアリー様の身体は端から徐々に光の粒子となって崩れ始めた。



「あ…ああっ!ご主人様!いかないで!」



空中に溶け消えていくメアリー様だった光の粒子を、必死になってかき集めようとするコケ。


しかし、崩れた光の粒子を触ることなど出来るはずもなく、メアリー様はそのまま光の粒子となって消えてしまった。

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