表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

505/547

三聖女、一堂に会する 5

「怯える?コケは何も気にしてないよ!」



このアホ鳥だけは当然、何も気にしていない。


魔物であるし、仮に囲まれたとしてもそれをどうにか出来るほどの強さも持っているからだろう。


それによく見てほしい。



「……んぅ?」



アタシの視線に気づいたのか、こちらに顔だけ振り向くとそのまま首を(かし)げる。


何故アタシに見られているのか、意味が分からないのだろう。



「…………なーにー?」



ほら、あんなアホ面した奴がそんなことまで考えてる訳がない。


どうせ、ご主人様に会えるーぐらいしか頭の中にはないんだろう。



「フフフッ、不死鳥様は大変ご立派ですね。(わたくし)、感服いたしました」



そんなとき、スターシはコケの前に立つと優しく声をかけながら目線を合わせるために膝を抱えて目線を下げる。



「んぅ?そうでしょそうでしょー?コケはすごいんだ!」



急に褒められて嬉しくなったのかドヤ顔しながら胸をそらすコケ。


それを見て、微笑ましいものを見るかのようにニッコリ笑うスターシ。


ここだけ見たら、まるで親子のように見える。



そして、しばらくするとスターシは立ち上がり、アタシたちの方に向き直る。



「さて、いろいろ聞きたいことがあるのではないですか?この際、何でも質問なされて大丈夫ですよ。答えられる範囲で、ですけど」



そう言って、人差し指を唇に当てると片目を閉じる。


その姿が、先ほどまでの聖母のような雰囲気と違って底しれない妖艶(ようえん)さを感じてしまい、ギャップに思わず目を奪われてしまう。



「……えっと、それなら失礼とは思いますが、いくつかよろしいでしょうか?」



その中、いち早く復帰したヴィサスがおそるおそる尋ねる。


アタシは思わず、ヴィサスが何を言うのかと視線を向けた。



「はい。なんでしょう?」


「ここは本当に、あのマーシャス王国なのですか…?」


「はい。間違いなくここはマーシャス王国ですよ」


「で、でも、マーシャス王国があった場所はこんなところではなかったはずです。どうやって城や街を移動させたんですか…?」


「それは答えられません」



その返事に思わずビクッとしてしまう。


ヴィサスも同じだったようで、少し気まずいのか視線を下に落としている。



今思えば、答えられなくて当然だ。


なんせ、人間たちからどうやって逃げたのかを答えろと言っているようなものである。

それを素直に話す訳ない。



「ああ、お気を悪くされないでください。答えられないだけで、怒っているわけではありませんから」



アタシたちの雰囲気を察して、すぐさまフォローを入れてくれるスターシ。


その心遣いに、この人が本当に優しい人なんだと再認識する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ