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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 27

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三聖女、一堂に会する 3

「あの人はここまで、ってことか」



閉じた扉から視線を外し、周囲を確認する。


まず目についたのは、左右で等間隔に並んだ巨大な柱。


その次に、柱についた見慣れない光る球が見える。


そして、入口から奥まで一直線に敷かれたレッドカーペット。



そのレッドカーペットを足元から先の方まで順に視線で追っていくと、その一番奥に何やら石で出来た豪華な装飾がついた、まるで王様でも座りそうな椅子が一つあるのが見えた。



(…………あれ、誰か座ってない?)



よく見ると、その石で出来た椅子に誰かが座っているように見える。



全身が黒色で、胸のあたりに何か白いものが見えるが、少し遠くてよく見えない。



「____よくぞいらっしゃいました。(わたくし)たちは貴方がたを歓迎しますよ」



透き通った綺麗な女性の声が聞こえたかと思うと、座っていた人影がスッと立ち上がる。


そして、こちらにゆっくりと歩いてきた。


こちらに近づくにつれて、ぼんやりとしか見えなかった姿が徐々に鮮明になっていく。



「……え、()()…?」



足首まで隠れるほどの長い丈をした修道服。

肩から胸の前まで覆う純白の前掛け。


そして、その顔はどこからどう見ても美しい()()の女性の顔、そのものだった。



一切の乱れもない、毛先まで綺麗に整った美しい金色の髪。

それに負けないくらい美しく透き通ったアクアブルーの瞳。


そんな、誰が見ても美人であると断言できるほど整った顔をした美少女が、アタシたちに向かってニッコリと微笑んだ。


その雰囲気はまるで聖母を思わせるほど柔らかく、全てを包み込んでくれそうな空気を感じる。



「__ようこそ、おいでくださいました。(わたくし)、マーシャス王国を代理で治めています、スターシと申します。この度は、マーシャス王国を救って頂き、誠にありがとうございます」



(……やっぱり、人間…だよね?)



どう見ても人間にしか見えない。

もしかして、見えないところに魔族の部分を隠しているのか?


それが魔族の国を代理で治めている……



よく分かんなくなってきた。



とりあえず今のアタシに分かることは、この修道服を着た美少女の名前がスターシということと、この国の名前がマーシャス王国ということくらいだ。



(…………ん?マーシャス王国?どこかで聞いたような…?)

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