追撃隊 マーシャス王国を救う 17
「コケさん……その姿は……」
「キィィィィッ!!」
__ドンッ!ヒィィィィン…………
私が何か尋ねる前に、不死鳥の姿になったコケさんは大きな声で一鳴きすると、一瞬で飛び去ってしまった。
遅れて、空気を切り裂く音が辺りに響き渡る。
「あ…………」
私は先ほどのコケさんの本当の姿を自身の中でうまく受け止められず、コケさんが飛んでいったであろう空に向かって手を伸ばすとその場で固まってしまう。
「……あのアホ鳥って、コカトリスじゃなかったの…?」
私が呆然とする中、イーリスは空を見上げならそう呟く。
「…どうやら違ったようだな。何故か人間に変身出来るし、元からおかしいと思ってはいたが…まさか不死鳥とは恐れ入った」
「あんなに強いのも納得です…ただのコカトリスなんかではなく、不死鳥だったのですから」
ショーディ様とハルカ様も、コケさんの姿を思い出してそれぞれ思い思いの言葉を呟く。
「……コケさん…貴方は一体……」
____キィィィィッ!!!
そのとき、遠くの空から一際大きな声が聞こえてくる。
思わず空に視線を向けると、遠くの空に黄金の光に包まれた不死鳥の姿が見えた。
__キィィィィッ!!!
さらにもう一鳴きする。
すると、不死鳥であるコケさんの周囲に光が集まっていく。
「……あの位置は、おそらく我々の国の中心だ…」
フィフさんが、遠くの空に小さく見えるコケさんを見てそう呟く。
そう言えば、コケさんは不死者を全て消すと言っていたが、一体どうするのだろうか……
そして、黄金の光がコケさんの身体より二回りほど大きく集まったところで動きが止まる。
それから…………
____バッ!ドンッ!シュワァァァァ………
翼を大きく広げ、その衝撃で集まっていた黄金の光が周囲に四散する。
そのまま、空からゆっくりと黄金の光が下に落ちていくのが見えた。
「……まさかあの光が…?」
グオォォォ!
「っ!不死者…っ!」
そのとき、木々の隙間から不死者が何匹か飛び出してくる。
私は迎え撃とうと、その場で構えをとる。
他の者たちも、同じようにそれぞれ構えた。
…………が。
___シュワァァァァ……………
グオォォォ………
コケさんが放った光が私たちの周囲にも降り注ぐ。
すると、その光に触れた不死者たちは、光に触れたところから侵食されるようにに全身が包み込まれる。
そして、次の瞬間には光の粒子となって空中に溶け消えてしまった。




