追撃隊 マーシャス王国を救う 11
「…ではフィフさん。次の質問です。何故私たちの敵ではないと言えるのですか?」
フィフと名乗った隊長に次の質問をする。
「それは君たちがたまたま紛れ込んできただけの部外者だと分かっているからだ。我々はずっと見ていた。そして、我々の敵であるあのローブ姿の二人と交戦していた姿を見て、我々の敵ではないと判断したのだ」
「そうですか……」
つまり、敵の敵は味方、という理屈だろうか。
それだけで私たちを敵ではないと断定するのは少し早計な気もするが…何か他にも理由がありそうだ。
「とりあえずいいでしょう。それなら、あのローブ姿の二人は一体何者なんです?」
「それは我々にも分からない。急に目の前に現れて我々を攻撃してきたのだ。その上かなりの実力者で、私の部下が三人もやられてしまった。今はポーションで回復させているため、なんとか事なきを得ているが…」
「なるほど。貴方にも先ほどの方たちの正体は分からないのですね」
顔を隠してから襲ってくるような連中だ。
正体がバレるような安易な行動はしていないのだろう。
可能なら正体を知っておきたかったが、知らないなら仕方ない。
「分かりました。なら次の質問です。あの熱地獄をどうやってくぐり抜けました?」
「ああ、さっきのか。あれは凄まじかったな。あと少し遅ければ、我々は全滅していたであろう」
「…だから、その方法を聞いているんです」
「ああ、済まない。なに、単純な事だ。地面の中に潜った、それだけだ」
「……地面の中に?」
「ああ。あれは無差別に周囲に高熱を放つ魔法だというのが私の見立てだ。ならば、熱が届かないところに行けばいい。仮に熱魔法ではなかったとしても、我々に向けられた魔法ではないことは分かっていたため、地面に潜れば何とかなると思ったのだ」
「そうだったんですか……」
そう言われて後ろの地面をよく見ると、何ヶ所か地面に穴が空いている場所がある。
ああやって地面に穴を掘り、中に身を潜めることであの熱地獄をやり過ごした、ということなのだろう。
(こんなことであの熱地獄を回避出来るのですね…ならば、もしかしたらあの二人も……)
生きているかもしれない。
(まだしばらくこの周辺に留まらないといけませんし、気をつけたほうがいいですね)
「…隊長、そろそろ時間が……」
フィフさんの部下が、何やら切羽詰まった様子で隊長であるフィフさんに報告する。
「そうか…しかし……」
「何かあったんですか?」
「いや、我々の目的の話なのだが、君たちも見ただろう?あの不死者たちの群れを」
「ああ、あれのことですか…」
確かに、ローブを着た謎の巨乳女が水晶で不死者たちを従えていたのを見た。




