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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 26

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追撃隊 マーシャス王国を救う 5

「レプリカ…だと?」


「そうです。納得出来ましたか?」


「…………」



……よく分からないが、あの女が持っている水晶は本物ではなく偽物のようだ。


そして、今私たちから注意がそれている。


……これは、逃げるチャンスなのでは…?



他のみんなに視線を送ると、コケさんを除く全員が小さく頷く。


それに私は頷き返すと、急いでコケさんを抱えて走り出した。



「え、ええっ!?な、なに?」


「今回は出直します。邪気の件はまた後で話し合いましょう」


「で、でも、ご主人様の気配が……」


「それも含めて、です。今はとにかく逃げるが先決です」



見せびらかすように正体を明かすような奴だ。


それだけ自信があるという証拠だろうし、どんな力を隠し持っているかも分からない。


今は安全のためにも一旦仕切り直して、改めて邪気をどうするか、またはそれを無視するか決めたほうがいい。



走りながら後ろを見ると、しっかり三人がついてきているのが見えた。



「あ…!あいつら!」


「……おやおや」



そのままさらに後ろを流し目で見ると、逃げる私たちを見て驚いている鎧姿の人と、何故か余裕そうに眺めている女が見える。



(……余裕そうなのが引っかかりますが、とりあえず意表をつけたようですし、このまま逃げ切ります__っ!!?)



そんな事を考えながら走っていると、いきなり私の全身を得体も知れない悪寒が襲った。


その正体が何なのか分からないまま、何かに突き動かされるようにその場に急停止する。


すると____




______ヒュウゥゥゥゥ……ドズンッ!!!





目の前に超巨大な影が落ちてきた。


それは落ちた瞬間、衝撃で周囲の地面がグラグラと揺れ、その揺れの激しさに上手くバランスが取れず膝をついてしまう。


そして、揺れが収まった後、目の前に何が落ちてきたのか確認すると、それは()()()()()()()()()()()()()()()()()



(……これ、目の前に落ちてきた…ということは止まらずに走っていたら今頃…っ!)



最悪の想像をしてしまい、恐怖に身体がブルっと震える。


そのまま、魂が抜けたみたいにその場に座り込んでしまった。



「だ、大丈夫か!?」


「怪我はありませんか!?」


「しっかりしなさいよ!当たった訳でもないんだから!」



ショーディ様、ハルカ様、イーリスがそれぞれ私に話しかけてくる。



「んうぅんっ!コケ、一人でも立てるよ!」



そして、コケさんまでもが気の抜けた私の腕から抜け出すと、一人で立ち上がる。



「……ほら!いつまで呆けてるのよ!ヴィサス!!」


「__はっ!」



イーリスが私の名前を呼ぶ。


それをきっかけに私の意識が現実に戻ってきた。

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