追撃隊 マーシャス王国を救う 3
「……もう、ほんといい加減にしてください!ワガママ言ってないでさっさと行きますよ!」
「おねーさんこそ何言ってるの?あの人たちから感じる邪気のせいでご主人様の気配が追えなくなってるんだよ!それをどうにかしないとご主人様どこにいるか分かんないよ!」
「……え?邪気?」
私が怒ってコケさんに言い聞かせようとすると、逆にコケさんに何故ここに来たのか説明される。
(……そう言えば、急にご主人様の気配が消えたーとか、あれが原因だーとか言ってましたっけ…あれ、ということは私たちにも関係ある…?)
コケさんがあの人たちと言いながら指差すので、私はそんなことを思いながら指差された方を見る。
すると、そこには濃い緑色のローブを着た巨乳の女が立っていた。
「…え?あの人ですか?」
「そう!あの人何か隠し持ってるよ!胸元から気持ち悪い邪気がプンプンしてるもん!そのせいでご主人様の気配がかき消されちゃってる!」
「胸、ですか?」
言われた通り胸元を見てみるが、巨大な双丘が確認出来るだけで特におかしなところは感じられない。
「…あれ?もしかしておねーさんアレが見えてない?」
「……はい。コケさんには見えているのですか?」
「うん!もう、これでもかってくらい黒いモヤモヤが溢れてるよ!あんな邪気を出す物を持ってて大丈夫なのかな?あのおねーさん」
「そ、そうなんですね…」
どうやら、コケさんの話では私たちには見えない何かをコケさんだけが見えている状態のようだ。
しかも、それのせいでご主人様であるメアの気配がかき消され、追えなくなっているという。
(……これは面倒なことになりましたね…このまま素直に離れればその邪気とやらのせいで気配が追えず、あてもなく彷徨うことになってしまう…かといって、無理に関わればろくな事にならないのは目に見えている…さて、どうしましょうか……)
「……どうやら、その女の子にはこれが分かるようですね?」
そのとき、私たちの会話が聞こえていたのであろう。
濃い緑色のローブを着た巨乳の女が、首のところからローブの中に左手を突っ込むと、中から透明な水晶のようなものを取り出した。
その水晶の中心には、見るだけで何やら気持ち悪くなってしまうような怪しい黒いモヤみたいなのが渦巻いていた。
「あ!それそれ!それがコケが言ってたやつ!」
「……なるほど」
確かに、直接目にしたらアレがヤバいものである事は私にでも分かる。
イーリスたちも私と同じように、気味悪そうな様子であの水晶を見ていた。




