追撃隊 マーシャス王国を救う 2
「_____こーこーがーげーんーいーんーかーっ!!!」
遠くから例のアホ鳥の叫び声が聞こえてくる。
その内容的に、何かを見つけたみたいだ。
「コケさんが何か見つけたようですね…」
「よし!さっさと行って暴走を止めるぞ!」
「声は向こうの方から聞こえてきました!」
「あのアホ鳥…!覚えておきなさいよ!」
全員の思いが一つとなり、頷き合うとアホ鳥の声が聞こえてきた方に急いで向かう。
「__どうだ!このコケの強さにまいったか!まいったなら、今すぐご主人様の居場所を教えろー!」
木々の隙間をくぐり抜けた先に威張り散らすコケの姿が見えた。
私は一目散にアホ鳥の元に向かうとその腹立つ後ろ頭を平手で叩いた。
「あいたっ!?」
「もう!勝手に動かないでと言ったでしょう!?どうしてこう貴方はいつもいつも…!」
「うぅ…だってぇ……」
「だっても何もありません!まさかとは思いますけど、誰かに迷惑かけたりしてませんよね?」
そう言って、辺りを見回す。
するとそこには、三人の倒れた鎧姿の人と、同じく鎧姿をした二人、さらに濃い緑色をしたローブにフードをかぶったやたらと胸がデカい女がいた。
そして、その全員が急に現れた私たちのことを警戒心が込められた視線で見ている。
この感じはまるで、争いごとの渦中に割って入って来たような…そんな雰囲気がした。
「……おいおい、ちょっとマズイ時に割り込んだんじゃねぇか?」
ショーディ様も私と同じでただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、周囲を警戒する。
「そうよ。アタシたちには関係ないんだから、さっさと離れるべきよ」
「…そうですね。私も、無闇に他の人の事情には首を突っ込まないほうがいいと思います…」
イーリスとハルカ様も早くここを離れるべきだと言う。
私も同じ意見であったため、小さく頷くと周囲にあくまでも刺激しないように穏やかな声色を意識して話しかけた。
「……えー、あの、私たちはたまたまここを通りかかっただけなので、迷惑にならないようすぐに立ち去りますので…」
そう言って、イーリス、ショーディ様、ハルカ様に目配せすると、全員頷く。
「それでは、ごきげんよう」
そう言って、その場を離れようとした、そのとき__
「ええっ!ご主人様の気配を消した原因がここにあるのに、何で行くの!?」
コケさんがぐずり始めた。




