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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 6

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緑の鬼との激闘 2

「あ、ああ…!こっちに来る…!」



思わず後ずさり、距離を取ろうとする。



……あれ、私動ける…?



さっきまで足が竦んで動けなかったのに、今は足が動く。


もしかして、キングゴブリンの圧力が全てメアリー様に向いているから?


直接こちらに向けられていないから、圧力が弱まった?



とにかく、今は動けるみたいだ。


すぐさま立ち上がり、杖を構える。



「こんなところで無様にやられませんよ…メアリー様が勝利してくださるまで、絶対持ち堪えて見せます!」



杖の先に魔力を集める。


そのとき、左前に急に人影が現れた。



「ヴィサス嬢。俺にもやらせてくれないか?」


「れ、レオン殿下!?」



その人影は、レオン殿下その人だった。



そういえば、今まで何をされていたのだろう…


……私と同じように動けなかった…?


そうだ。そうに違いない。


あの圧力の中なら、私と同じように動けなくなっていても仕方ないことだ。



心強い味方に、さらに希望が見えてくる。



「ありがとうございます!私は結界を張りますので、レオン殿下は少しでも数を減らしてください!」


「わかった!そっちは任せたぞ!」



そう言って、レオン殿下は飛び出して行った。



「はい!大いなる風の守護者よ!我が身を守り給え!ウィンド・バリア!」



私を中心に、厚さが大人三人分ほどある半透明の障壁が半円状に広がっていく。



ギャギャ?



ゴブリンたちの内の一匹がその障壁に手を入れる。



ギャギャーッ!!



その手はズタズタに引き裂かれ、あまりの痛みに慌てて手を引っ込めた。



「無駄です。この障壁の中はウィンド・カッターが常に吹き荒れています。無理に通ろうとすれば、どうなっても知りませんよ」



風魔法の一つであるウィンド・バリアは、乱気流の障壁を作り出し、外と内の行き来を完全に遮断する魔法である。


乱気流の中はウィンド・カッターがあらゆる方向から飛んできている状態で、生身のまま入れば即座に切り刻まれる。


魔法も、空気の壁が常に流れているので魔法の勢いが受け流されやすく、中々通すことができない。


守りが固く優秀な魔法だが、常に魔法を発動しているため魔力消費が大きいのと、()()()()()()()内から外に出る事が出来ないという欠点もある。



「行くぞ!ヴィサス嬢!合わせろ!フレイム・アロー!」



レオン殿下が火で出来た矢を作り出し、それを障壁越しのゴブリンたちに向けて放つ。


そのままでは、障壁に当たってしまうが__



「はい!ウィンド・バリア限定解除!」



フレイム・アローが障壁に当たる瞬間、その部分にだけ穴を開ける。


フレイム・アローはその穴を通り抜け、ゴブリンたちの内の一匹に突き刺さった。



ギャッ!ギャーッ__




ドンッ!!




火の矢は、周りのゴブリンたちを巻き込んで大きな爆発を起こした。


爆発の中心になっていたゴブリンはもちろん、爆発に巻き込まれたゴブリンたちも身体の一部が炭になっていたり、吹き飛ばされたりして倒れて動かなくなっていた。


爆発を起こすころには、すでに障壁も閉じているのでこちらに被害は全く無い。



こうやって、こちらが攻撃を仕掛けるその瞬間だけ障壁に穴を開けることで、こちらだけ一方的に攻撃することもできる。


タイミングを間違えば、障壁に魔法がぶつかってしまったり、敵の侵入を許してしまうなど、技術と集中力を求められるため、熟練の魔法使いが複数人で協力して使うのが一般的だ。



でも、それを私なら一人でやれる。



今までにないほど集中力が高まり、魔力が研ぎ澄まされていくのがわかる。

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