かつての朋友との再会 9
「貴方の魔力の質に合わせて変化させました。貴方の魔力は先ほど喰らったときにパターンを覚えましたからね。さあ、早く精霊を召喚しなさい」
「あ、ああ……来い、サラマンダー…」
私に言われるがまま、ショーディは空に手を掲げると手の先が光り始める。
そして、その光がショーディを包み込むと、次は光が収縮してショーディの隣に集まりだす。
その光は、そのままある動物の形に変化していった。
「__なんや?さっき帰ったばかりなのにまた呼び出してどうしたんや?っていうか、よう呼び出せたな?魔力スッカラカンとちゃうかったか?」
そこには、先ほどと同じ赤い色のトカゲ、サラマンダーが召喚されていた。
「ほ、本当に精霊が……」
「へー。精霊ってこんな姿なんだ」
「ば…馬鹿な……こんなやつが……」
その精霊の姿を見て、ヴィサス様、イーリス、スミスが三者三様の反応を見せる。
「ん?なんやあんさんらは?さっきおらんかったよな?」
サラマンダーは周りをキョロキョロと見渡すと、見知らぬ人がこちらをジロジロと見ていたので何事かと困惑している。
「どうも。さっきぶりですね」
「ん?おお、宿主様やないか。で、なんや?なんでワイはまた呼ばれたんや?」
「なんか、この人たちが貴方たち精霊の存在が信じられないと言うので、仕方なく呼んだんです」
「おー、なるほどな。で、これで満足か?」
「ええ。わざわざこんなことのために申し訳ありません。貴方たちもこれでよろしいですね?」
「……え?あ、はい…大丈夫です……」
急な私の質問に戸惑いながらも、ヴィサス様はなんとか返事をする。
「はい。それでは、もう帰ってもらって大丈夫ですよ」
「なんや、もう終わりかいな?おい、ショーディ」
「ん?な、なんだ?」
「呼び出すのはええけどな、次からはこんなしょーもないことで呼び出すなよ?こっちも忙しいんやからな。頼んだで?」
「あ、ああ…気をつける…」
「よろしく頼むわ。ほな、またな」
そう言い残して、サラマンダーは綺麗さっぱり消え去ってしまった。
登場からわずか三分の出来事である。




