かつての朋友との再会 5
「……?どうしたのですか?」
「い、いや…!何でもない…です……よ?」
そんなハルカの様子を不思議に思ってヴィサス様が心配そうに声を掛けると、ハルカはさらに顔を赤く染めて慌てながら返事をする。
あの短時間でこんなに動揺するなんて、イーリスと一体どんな話をしていたのか少し気になった。
「?まあ、大丈夫ならいいんですけど、無理はなさらないようにですよ?」
「は、はい!気をつけます!」
「はい。よろしい」
慌てるハルカにさらに不思議そうな視線を送るヴィサス様だったが、本人が大丈夫と言うので気にしないことにしたようだ。
「それで、そのお方からお話を聞いたと言っていましたが、どうでしたか?」
「ん?あ、そうそう。聞いたんだけど、すごく単純な話だった。この燃えてるやつ、この人がしたんだって」
「な、なに!?」
呆気なく真実が明かされる。
その話を聞いてスミスは驚きの声を上げ、地面に寝そべっているショーディはうんうんと頷いていた。
「そ、そんなはずない!こんな奴が俺より強いなんて__」
「黙りなさい」
「__ヒュッ!は、はい……」
ヴィサス様に一喝され、そのまま黙り込むスミス。
こいつ、こんなんで本当に魔導警察でトップクラスの実力者なのか?
「……で、この人はこんなこと言ってますけど、何か貴方がしたという証拠とかありませんか?」
「え、証拠?証拠…証拠かぁ……」
急に話しかけられてビックリするショーディ。
まだ起き上がれないのか、寝そべったまま思案するように視線を彷徨わせる。
「うーん、サラマンダーを召喚できればすぐなんだろうけどなぁ…」
「サラマンダー?それはなんですか?」
「ああ、精霊だよ。俺は精霊と契約した、精霊師なんだ」
「せ、精霊!?精霊とは…あの精霊ですか…?」
「ん?どの精霊も何も、精霊は一つしかなくないか?」
ヴィサス様の驚いた反応に、ショーディは不思議そうな顔をしている。
まあ、ヴィサス様たちの国であるシャーユ王国では精霊は伝承の中の存在でしかないので、実物を見たこともなければ本当に実在することも知らなかったはずだ。
そんな中、急に精霊はいるとか、俺は精霊師とか言われればあの反応になるのも無理からぬことだろう。




