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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 5

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絶対に許しません 絶対です 10

「貴重なポーションを三本も。それに古代の袋まで…さすがはレオン殿下です」


「ははっ、ただの親の七光りで持たせられているだけだけどな。だが、今はそうでもいつか俺自身を認めさせてやるって、実力で王になるって決めてるんだ」



そう言うレオン殿下の目は、熱意がこもっていた。


この人なら、王様になったあとも民のことを考えられる、いい王様になれそうな、そんな気がした。



「おーい!出られそうかー?」



あ、そういえばシルトのことを放置してた。

レオン殿下も、あ、と思い出したような表情をしているからきっと私と同じだろう。



「こっちからも出られそうにないー!悪いが、助けを呼んできてくれないかー?」


「わかった!今から助けを呼んでくるから無茶すんじゃねぇぞー!」



それからすぐ何の音も聞こえなくなったので、おそらく助けを呼びに行ってくれたのだろう。



「それじゃあ、俺たちはこのまま待つとするか。ヴィサス嬢はポーション飲んでくれたか?」


「はい。おかげさまで傷も全部なくなりました。ありがとうございます」



シルトとの会話の最中に飲んでいたのか、空の小瓶を持っているヴィサス様。


さっきまであった擦り傷や切り傷は全て、綺麗さっぱりなくなっていた。


これで、レオン殿下に支えられなくても、1人で立つことができるだろう。


動作を確認するように手足を動かすヴィサス様。


頷いている様子を見る限り、ちゃんと違和感なく治っているようだ。



「さて、いつ助けに来るかわかりませんが気長に待__」



ゴゴゴ……


そのとき、私の上から小さな地鳴りが聞こえた。



まだ落ちてきますね…



万が一にも、レオン殿下とヴィサス様に被害が及ばないよう集中していると__



「危ない!メアリー嬢!」


「え、レオン殿下!?」



レオン殿下が私に覆い被さってきた。


あまりに予想外な事に反応できず、そのまま押し倒されてしまう。


そして、私がさっきまで立っていたところに瓦礫が落ちてきた。


しかし、落ちてきた瓦礫の量は少なく、大きくもなかったためすぐに収まった。



…正直、何もされなければ倒れることもなく確実に対処できたが、これはレオン殿下のご厚意だ。


ありがたく感謝しよう。



「ありがとうございます、レオン殿下。おかげで助かりました」



しかし、レオン殿下に反応はない。


どうしたのだろう?

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