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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 19
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かつての朋友との再会 4

「……そこまで言うのなら、実際に確認してみましょう。それで結果が分かるはずです」


「そんな必要はない。俺のほうが強いのは明白なのだから__」


「そういう訳にはいきません。ちゃんと証拠や証言は押さえておかないと、冤罪を生む原因になってしまいます。貴方、魔導警察の方なのでしょう?それくらい常識だと思いますが?」


「__あ、ああ……まあ、そうだが……」



スミスの調子に乗った言葉をヴィサス様が一刀両断。


有無を言わせない雰囲気で確認を強行する。


むしろ、スミスの誠実さのない言動を聞いて魔導警察の常識を()かれる始末だ。


今、あの男の内心は恥ずかしさでいっぱいのことだろう。



というより、先ほどからヴィサス様主導で話が進んでいる。


一応、この男も魔導警察の端くれなのだから、形上とはいえこの男が主導するのが普通なのではないのだろうか?


特にこの男はプライドが無駄に高く、人に指示されるのを嫌いそうなものなのに。


今のヴィサス様は、魔導警察の重要人物か何かなのだろうか?



「さて、分かってもらえたところで行きますよ」



私がヴィサス様のことについて思案を巡らせていると、ヴィサス様がスミスを引き連れてショーディのところに向かっていった。


ここで一瞬離脱しようかとも考えたが、いきなり私が消えたら後々面倒なことになりそうだと思い、素直について行くことにする。



「……あら、ヴィサス。遅かったじゃない」



ショーディのところにまで歩いて行くと、そこにはすでに()()()()の姿があった。



ヴィサス様だけじゃなく、イーリスまでいるのですね……

ヴィサス様より感が鈍いとはいえ、気をつけなければ……



「他の方たちはどうしたのですか?」


「ああ、他の二人?今は辺りの調査をしてるみたいよ」



イーリスの言葉を聞いて、辺りを見回してみる。


すると、ヴィサス様とイーリスについてきていた二人の男が、燃えた木々や地面で何やらゴソゴソしていた。



「なるほど、分かりました。それで、貴方は何をしているのですか?」


「アタシ?いや、たまたま()()()に出会ってさ。寝そべってるこの男から話を聞きながら、ついでに昔話に花を咲かせていたってわけ」


「……幼馴染?」


「そうそう。ね?()()()


「はい……」



イーリスの後ろからヒョコッと恥ずかしそうに顔を出すハルカ。


一体どんなことを話していたのか、終始モジモジしている。

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